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ドル円、再び152円台を試す動き 円安の動きも続く=NY為替概況

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ドル円、再び152円台を試す動き 円安の動きも続く=NY為替概況
 きょうのNY為替市場、ドル円は再び152円台を試す動きが見られた。先週の予想外に強い米雇用統計を受けて米国債利回りが上昇を続けており、ドル円は上値追いの動きを継続しているようだ。ただ、財務省による介入警戒感もあり、152円に心理的な壁が形成されている。

 先週の米雇用統計は、雇用が予想以上に増加していたものの、賃金インフレは落ち着いて来ているとの見方も出ており、その点では今週10日の米消費者物価指数(CPI)の内容を見極めようとしている。現在、短期金融市場では6月の利下げの可能性を半々と見ているほか、年内の利下げも2回との見方に傾きつつある。

 クロス円も上昇し、円安の動きは続いている。キャリー取引に絡んだ動きとの指摘も出ているようだ。厚労省がこの日発表した2月の毎月勤労統計では、実質賃金が23カ月連続のマイナスとなっていた。日銀は春闘の結果を基にマイナス金利を解除し、イールドカーブ・コントロール(YCC)も終了させたが、この先の追加引き締めについては慎重姿勢を強調していた。今回は2月分のデータでもあり、4月、5月分以降がどう変化するか注目だが、日銀は当面様子を見ざるを得ないとも見られているようだ。

 一方、介入についてアナリストからは、財務省は152円以上で介入するだろうが、152円台に入ってもすぐには介入しないとの見方も出ている。

 ユーロドルはNY時間に入ってやや買い戻しが出て、1.08ドル台半ばでの推移となった。ユーロドルはここ数日1.08ドル台で上下動しているものの、本日1.0835ドル付近に来ている200日線付近で方向感のない値動きが続いている。

 先週末に発表の米雇用統計は強い内容となったもののドル買いは見られず、一方でECBは今週の理事会で6月利下げに向けた議論を活発化させるものと見られているが、市場も6月利下げをすでに完全に織り込む中で、ユーロドルは次の行動を探っている状況。そのような中で次のアクション待ちの展開が見られているようだ。

 ポンドドルは1.26ドル台半ばにやや上昇。ただ、全体的には動意薄で200日線と21日線の間を行き来している状況。ここに来てFRBよりも英中銀のほうが早く利下げを実施するのではとの見方が浮上している。短期金融市場では5月はまだ少数派だが、6月の利下げ期待を70%程度で織り込む動きが見られている。一方、FRBの方は先週の強い米雇用統計を受けて6月利下げ期待を後退させており、現在は7月開始にコンセンサスが後退している状況。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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