アジア株 上海株は一時プラス転換、清明節連休の国内旅行者数がコロナ禍前上回る インド株は最高値
アジア株 上海株は一時プラス転換、清明節連休の国内旅行者数がコロナ禍前上回る インド株は最高値
東京時間14:02現在
香港ハンセン指数 16730.94(+7.02 +0.04%)
中国上海総合指数 3063.95(-5.34 -0.17%)
台湾加権指数 20445.77(+108.17 +0.53%)
韓国総合株価指数 2722.32(+8.11 +0.30%)
豪ASX200指数 7782.00(+8.73 +0.11%)
インドSENSEX30種 74631.00(+382.78 +0.52%)
アジア株は上海を除いて上昇、前週末の米株大幅高を好感した買いが続いている。
連休明け台湾株も上昇、25年ぶりとなる大地震の影響は限定的にとどまっている。TSMCは1.0%高。同社は24年通期の収益見通しを維持、大地震の影響を受けることはないと発表した。
連休明け上海株は下落して始まったが、その後は下げ幅を縮小、一時プラス圏を回復する場面もあった。休み中の原油や金の上昇を受け、素材とエネルギー関連に買いが広がっている。また、今年の清明節連休(3日間)の中国国内観光客数が延べ1億1900万人と、コロナ禍前の2019年と比べ11.5%増加、旅行消費額は12.7%増加したことを受け、投資家心理が改善している。
先週中国を訪問したイエレン米財務長官は中国副首相と会談し、米中の二国間の関係は過去1年でより安定した状態になったと評価。ひとまず米中関係のさらなる悪化は避けられた。ただ、11日に予定されている日米フィリピン首脳会談でバイデン米大統領が南シナ海における中国の攻撃的な活動について警告する予定だとの報道はやや懸念されている。
香港市場では電力や医療品のほか、エネルギーや素材関連が上昇している。サンズチャイナやギャラクシーエンターテイメントなどカジノ関連は下落。バイドゥやテンセントホールディングス、美団などハイテク関連の一角も下落している。中国建設銀行が不動産開発会社大手の世茂集団に対する清算を申し立てたと発表、世茂集団は14%超安。
インド株は史上最高値を更新。エネルギーや消費財、公益、資本財など幅広い銘柄が上昇している。力強い経済成長を受けインド株の上昇は続く公算大、中国経済先行き不安から中国からの資金流入も続いている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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