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ISMの予想外の強さにドル買い強まる ただ、ドル円は152円には慎重=NY為替概況

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ISMの予想外の強さにドル買い強まる ただ、ドル円は152円には慎重=NY為替概況

 きょうのNY為替市場は、この日発表のISM製造業景気指数が予想外の強さを見せたことでドル買いが強まった。ドル円は一時151.75円付近まで上昇し、152円を試すか注目されたが、市場は先週の財務省の一連の行動で、152円より上での介入警戒感が強まっている。そのような中でドル円も上値に慎重になっており、その後は伸び悩む展開が見られた。ただ、6月のFRBの利下げ期待は更に後退している。確率は半々まで低下している模様

 ただ、欧州勢がイースターマンデーで休みの中、模様眺めの雰囲気も強い。連休中に2月のPCEデフレータやパウエルFRB議長のスピーチなどが伝わっていたが、市場の雰囲気に変化はない。PCEデフレータは一部サービス分野のインフレが小幅な伸びに留まったことから、FRBを安心させる内容ではあったものの、賃金は力強い伸びを示し、個人消費も底堅さを示していた。一方、パウエル議長は先週末にサンフランシスコ連銀での討論会で、データに依存する路線を堅持する一方、利下げサイクルを急がない姿勢を強調していた。

 ユーロドルは売りが強まり、1.07ドル台前半まで一時下落。強いサポートとなっていた1.08ドルを下放れる展開が見られ、再び下向きのトレンドが強まっているが、2月にサポートされた1.07ドルちょうどの付近が目先の下値サポートとして意識される。

 FRBの6月利下げ期待はさらに遠のく中で、市場はECBの6月利下げ期待を有力視しており、ECB理事からもその意向が示されている。そのような中で、その格差がユーロドルの上値を圧迫している模様。

 ポンドドルは1.25ドル台半ばまで下落。本日の下げで200日線を下放れる展開が見られており、欧州勢が連休から戻る明日以降の動きが注目される。ここに来て一気に英中銀の早期利下げ期待が浮上しており、ポンドを圧迫している。インフレも鈍化傾向を見せ始めており、今後は急速な低下が見込まれている。

 また、昨年後半のGDPは四半期連続でのマイナス成長となり、テクニカル的なリセッション(景気後退)に陥っている。ただし、GDPについては第1四半期にはプラス成長への回帰が期待されているほか、インフレ低下と国民保険税のさらなる引き下げによる押し上げ効果で、今年の実質家計可処分所得は昨年に引き続き上昇を続けると見られている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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