ドル円は151円台前半に下落 金融庁まで使って口先介入を強化=NY為替序盤
きょうのドル円はロンドン時間に売りが強まり、151円ちょうど付近まで下落する場面が見られた。ロンドン時間に財務省、金融庁、日銀が国際金融資本市場に関わる情報交換会合を突如開催し、財務省の神田財務官が円安けん制に対する語気を強めたことで、円が買い戻されている。
財務官は会合後の会見で「最近の円安の進展はファンダメンタルズに沿ったものとは到底言えず、背景に投機的な動きがある」とした上で、「行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段を排除せずに適切な対応を取る」と語った。
本日のドル円は一時152円手前まで上昇し、152円台をうかがう動きも見せていた。財務省としては152円台は許容しないという姿勢を、金融庁まで使って強調したかったのかもしれない。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
27日(水)
現行付近にはなし
28日(木)
150.50 (28.5億ドル)
152.15 (12.4億ドル)
USD/JPY 151.32
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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