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ドル円は150円台での膠着続く 米国債利回りに上げ一服感=NY為替概況

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ドル円は150円台での膠着続く 米国債利回りに上げ一服感=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は150円台半ばでNY時間に入り、一時150.75円付近まで上昇する場面が見られた。しかし、前日同様に上値を追う雰囲気までなく、一時150.30円付近に値を落としている。米国債利回りが下げに転じ、ドル円も追随する動きを見せていたようだ。

 雇用とインフレ、そして成長などの指標が米経済の底堅さをなお示し、FRBの早期利下げ期待も後退している。それらを材料にした米国債利回り上昇が一服し始めていることから、ドルの上値も重くなっているようだ。

 今月の利回り再上昇の過程で、米10年債は一時4.35%付近まで上昇したが、少なくとも利上げ観測まではまだ強まっていない中で、5%台を再び目指すののも無理があるのかもしれない。そのような中で、ドル円は150円台での膠着した展開を見せているようだ。

 市場では、ドルは短期的には上昇が続き、下半期に下落するとの見方も少なくない。エコノミストは今後のドル相場について、年後半にドルの弱気姿勢が鮮明になるまでの期間、やや強気バイアスがかかった中立的な見方を維持している。
 年央にかけて欧州経済が改善する一方、財政支援が弱まり、過剰貯蓄が完全に枯渇するにつれて米成長が鈍化すると予想しているようだ。しかし、リスクシナリオとして、世界的な不確実性の高まりがドル下落を抑制する可能性があるとも述べていた。

 ユーロドルは1.08ドル台前半で方向感のない展開。ここに来てドル高が一服しており、ユーロドルはリバウンドの動きが見られているものの、本日1.0830ドル付近に来ている200日線を超えると売り圧力も強まるようだ。現在は200日線付近での売買交錯となっている。

 本日はラガルドECB総裁の発言が伝わっていたが、1-3月の賃金交渉のデータを確認したい意向を示していた。ECBは今週20日に10-12月の賃金交渉データを公表していたが、前年比4.5%と7-9月の4.7%からは鈍化していたものの、インフレの落ち着きを示唆するほどの満足のゆく数字ではないようだ。

 1-3月のデータが公表されるのは5月下旬で、それから考えれば、利下げは早くても6月以降の理事会となる。

 ポンドドルは買い戻しが継続。前日に引き続き一時1.27ドル台まで上昇し、21日線を上放れる展開が見られている。

 英ガス・電力市場局(Ofgem)が発表した最新のエネルギー価格上限がインフレを低下させ、英中銀による夏の利下げを促す可能性が高いとの指摘が一部で出ている。Ofgemの発表から計算すると、家庭の電気とガス代は4月初めに12%下落し、1月初めの5%上昇を相殺する以上になるという。

 それは、家庭用エネルギーだけで4-6月期の英消費者物価指数(CPI)の総合指数を1.3%ポイント低下させ、4-6月期末までにコア指数も低下させる可能性があるという。その場合、英中銀が8月に利下げを実施する可能性があるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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