ドル高水準での揉み合い、ドル円150円台前半=ロンドン為替概況
ドル高水準での揉み合い、ドル円150円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル高水準での揉み合いが続いている。ドル円は東京市場で149円台後半から再び150円台に乗せた。東京午後に150.37近辺まで買われた後は、ロンドン朝方にかけて150.10台まで小反落。その後は150.20-30レベルでの揉み合いとなっている。米10年債利回りは4.23%台から4.27%付近まで上昇し、その後は4.26%台に高止まりしている。英小売売上高が強含んだことでポンド買いの反応がみられたが、すぐに収束。ポンドドルは1.2575近辺から1.2606近辺での小幅振幅にとどまっている。ユーロドルは1.0757から1.0777までの20ポイントレンジ。東京市場で小緩んだあと、ロンドン市場では買い戻されている。ドル円の底堅い値動きとともに、ユーロ円は161.85近辺、ポンド円は189.34近辺まで買われた。ユーロ対ポンドではポンド買い先行後、ユーロ買いに転じている。シュナーベルECB理事は、「政策スタンスを時期尚早に調整しないように慎重である必要」と市場に広がる早期利下げ観測をけん制した。この時間帯は全般に小幅の値動きにとどまっている。このあとのNY市場では、米生産者物価指数、米住宅着工件数などが発表される。
ドル円は150円台前半での取引。東京朝方の149.83近辺を安値に、その後は堅調に推移している。日経平均が史上最高値にあと一歩まで上昇したほか、植田日銀総裁が緩和姿勢の継続を確認した。東京午後にこの日の高値150.37近辺まで買われた。ロンドン時間には150.20-30レベルに落ち着いている。
ユーロドルは1.07台後半での取引。東京午前の1.0777近辺を高値に、午後には1.0757近辺までのレンジ取引。ロンドン時間には1.0770台へと買い戻されており、方向性に欠けている。ユーロ円はドル円とともに買われ、東京朝方の161.45近辺を安値に、ロンドン市場では161.85近辺へと高値を伸ばしてきている。対ポンドでは、ユーロ売り先行もその後は買い優勢に転じている。
ポンドドルは1.25台後半での取引。東京市場では上値重く推移したが、ロンドン朝方に発表された英小売売上高が上振れしたことで一時1.2606近辺まで買われた。しかし、その後すぐに1.2575近辺まで反落。その後はレンジ内で推移している。ポンド円は東京朝方の188.80近辺を安値に買われ、英小売売上高発表時に高値189.34近辺をつけた。その後は一時189円台割れも、再び189円台前半で推移している。ユーロポンドは0.8540割れまで下落したあと、0.8560台へと反発。その後はレンジ内での推移に落ち着いた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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