ドル安の見方は時期尚早 世界経済の成長鈍化により短期的には上昇との見方=NY為替
NY時間の昼に入ってドル円は149円台前半での推移。きょうの為替市場、海外市場に入って若干ドル高の動きが見られている。ただ、ドル円は戻り売りが優勢となる中で一時148円台に値を落としたものの、動きが一巡すると149円台に戻す展開。ドル円は先週までの上昇に一服感が見られている。先週は一時149.60円付近まで上昇し、150円を試す展開も期待されたが、さすがに150円にはまだ慎重なようだ。明日の米消費者物価指数(CPI)待ちの雰囲気となっている。
FRBの利下げ期待後退にもかかわらず、ここ数日のドルは戻り売りが優勢となっている。3月の利下げ開始は見送られたとしても、早晩利下げが実施されるとの見方がドルの上値を重くしているようだ。
ただ、一部からはドル安の見方は時期尚早との見方が出ている。世界経済の成長鈍化と、依然として高水準にある米国債利回りに支えられ、ドルは当面持ちこたえる可能性があるという。ドル安はFRBが利下げを開始する時期に近い第2四半期に進む可能性が高いと見ているようだ。
USD/JPY 149.27 EUR/USD 1.0780 GBP/USD 1.2637
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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