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アジア株 上海株はマイナス転落、41兆円規模の相場下支え策でも投資家戻ってこず、株価上昇は短命に終わる可能性

株式 

アジア株 上海株はマイナス転落、41兆円規模の相場下支え策でも投資家戻ってこず、株価上昇は短命に終わる可能性

東京時間14:02現在
香港ハンセン指数   15329.07(+367.89 +2.46%)
中国上海総合指数  2746.74(-9.60 -0.35%)
台湾加権指数     17814.48(-0.62 0.00%)
韓国総合株価指数  2472.94(+8.59 +0.35%)
豪ASX200指数    7513.70(+37.13 +0.50%)
インドSENSEX30種  71777.19(+353.54 +0.49%)

アジア株はまちまち。

中国当局が2780億ドル(約41兆円)規模の相場下支え策を検討しているとの報道を受け、上海株は急反発し、一時プラス圏を回復する場面があったが買いは続かず。株価上昇は短命に終わった。

長引く不動産不況にデフレ・消費低迷など懸念材料山積みにもかかわらず、中国首相が今年も大規模支援策はないと断言したことで、投資家は中国市場から撤退。株価下支えをしても、肝心の実体経済が回復に向かうという兆候が見られなければ、支援策を好感した株価上昇は短命に終わるだろう。2780億ドル規模の支援策では株式市場を安定させるには十分ではないとの見方が多い。

海外勢も本土投資家も完全に中国市場を見捨てた。JPモルガンは今年の中国不動産販売は前年比10%減少すると予想しているほか、少なくとも7つの金融機関が今年の中国住宅取引が前年比で最大5%減少すると見ている。BNYメロンウェルスマネジメントは顧客を中国から撤退させていると明かした。モルガンスタンレーによると、ヘッジファンドは中国ADR(米国預託証券)を大きく売り越しているもよう。中国政府が自国の経済にあまりにも楽観視していることに投資家が懸念していると指摘。

上海株は結局マイナス圏に転落。投資家心理はそう簡単には改善しない。生活必需品や消費者サービス関連が下落。一方、不動産とハイテク関連は買い戻されている。

インドが香港を抜き世界第4位の株式市場になった。ブルームバーグによると、インドの時価総額が22日時点で4兆3300億ドルとなった一方で、香港は4兆2900億ドルとなった。これによりインドが世界で4番目に大きな株式市場となった。インドは急成長している一方、中国懸念で香港からの資金流出が加速している。

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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