ドル円は146円台 米CPIは予想上回るも3月利下げ期待は後退していない=NY為替
きょうのNY為替市場、先ほど発表になった米消費者物価指数(CPI)を受けてドル買いが強まっている。ドル円は146円台を回復し、一時146.40円付近まで上昇。
米CPIで総合指数は前年比3.4%と予想以上の上昇を見せた。これまでインフレ鈍化をけん引してきたエネルギー価格が12月は上昇に転じたことが影響。また、サービス価格や住宅も引き続き上昇が続いており、コア指数も前年比3.9%と、前回からはやや鈍化したものの予想を上回った。FRBが注目している住居費を除くサービス業、いわゆるスーパーコアも前月比で0.4%の上昇。項目別では中古車や航空運賃が上昇した。
少なくとも市場が期待している3月利下げ開始を正当化する内容ではなく、市場からも利下げ開始は遅れるとの見方が数多く出ている。しかし、短期金融市場では3月までの利下げ開始の可能性を低下させていない。確率は65%程度で推移しており、前日と変わらない状況。
3月FOMCまでにはまだ、複数回の米CPIや米雇用統計の発表が予定されており、それを確認したい意向があるのかもしれない。ただ、1月30-31日のFOMCでFRBは早期利下げ期待を否定してくる可能性はありそうだ。
ドル円は米CPIを受けて145円から上放れる展開を見せているが、このまま145円-150円にレベルシフトし、150円台を再び試す展開になるか注目される。
USD/JPY 146.15 EUR/JPY 159.94
GBP/JPY 185.69 AUD/JPY 97.20
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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