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FOMC委員の発言でドル売り強まり、ドル円は147円台半ばまで下落=NY為替概況

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FOMC委員の発言でドル売り強まり、ドル円は147円台半ばまで下落=NY為替概況

 きょうのNY為替市場はドル売りが強まり、ドル円は147円台半ばまで下落した。本日は複数のFOMC委員の発言が伝わり、インフレの進展を強調。ボウマンFRB理事は若干タカ派な雰囲気を見せていたもの、ウォラーFRB理事やグルーズビー・シカゴ連銀総裁は追加利上げに消極的な雰囲気を醸し出していた。市場が期待している利下げには言及していないが、アナリストからは「市場は来年の利下げに前向きと解釈している」と指摘も出ていた。

 なお、来週からFOMC前のブラックアウト期間に入り、FOMC委員は発言を制限される。今週が12月FOMCに向けての最後の機会となるが、概ね利下げには否定的だが、利上げ終了については賛同する意見も多いようだ。市場の見方も変化はなく、利上げサイクルはすでに終了、来年第2四半期以降の利下げを織り込んでいる。場合によっては3月の利下げ開始の可能性が23%程度で織り込まれている状況。

 先週のドル円は感謝祭にかけて買い戻しも見られていたが、節目の150円に到達することなく失速。目先は本日146.90円付近に来ている100日線を試す動きになるか注目される。来年のドルについての見方が様々出て来ているものの、少なくともクリスマスにかけてはドルロングの調整が続くとの見方も少なくないようだ。

 ユーロドルは8月以来の1.10ドルを一時回復。リバウンド相場を継続しており、さらなる上値期待も高まりそうな気配だが、さすがに過熱感は否めず、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは72と買われ過ぎの領域に到達している。

 市場はECBの利上げサイクルはすでに終了との見方を固めているが、今週は30日木曜日に11月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が発表になり、その見方を正当化すると見られている。総合指数はエネルギー価格の前年のベース効果にもかかわらず、前回の2.9%から2.7%への鈍化が見込まれている。それは他のすべてのカテゴリーにもまたがる広範なものである可能性が高く、コアインフレも前回の4.2%から3.8%への鈍化が予想されているようだ。

*ユーロ圏消費者物価指数(HICP)(速報値)(11月)30日19:00
予想 -0.1% 前回 0.1%(前月比)
予想 2.7% 前回 2.9%(前年比)
予想 3.8% 前回 4.2%(コア・前年比)

 ポンドドルも一時1.27ドル台を回復する場面が見られた。9月初め以来の高水準。1.2715ドル付近にフィボナッチ61.8%戻しの水準が来ており、目先の上値メドとして意識される。

 ただ、ポンドはユーロに比べれば、今後上値は重くなるとの指摘も出ている。先週の秋季予算案で発表された財政支援策とリスク選好の高まりにより、直近上昇していたポンドがさらに買われる可能性は低いという。今週末の米PCEデフレータの発表を前にリスク心理が慎重になり、英予算発表の影響が薄れてきたとしている。調整リスクも高まっているという。

 きょうは英中銀の中でもタカ派として知られるハスケル委員の発言が伝わっていたが、近く利下げの見通しはないと述べ、金利は多くの人が予想している以上に長期に渡って高金利を維持する必要があるとの考えを示していたほか、インフレが鈍化すれば、すぐに金利を引き下げることができるというのは正しくないとも述べた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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