アジア株 香港株は大幅反落 JPモルガンが不動産向け支援を「危険」と指摘、報道が事実なら銀行株「空売り」提案
アジア株 香港株は大幅反落 JPモルガンが不動産向け支援を「危険」と指摘、報道が事実なら銀行株「空売り」提案
東京時間14:03現在
香港ハンセン指数 17657.29(-253.55 -1.42%)
中国上海総合指数 3047.23(-14.63 -0.48%)
台湾加権指数 17282.49(-12.06 -0.07%)
韓国総合株価指数 2500.13(-14.83 -0.59%)
豪ASX200指数 7045.20(+16.02 +0.23%)
インドSENSEX30種 66011.94(-5.87 -0.01%)
アジア株はまちまち。
香港株は大幅反落。中国当局による不動産向け支援策を好感した買いは続かず、週末を前に利益確定売りに押されている。きのう、中国当局が銀行に対し、要件を満たした不動産開発会社に短期の無担保融資をすることを「初めて」許可する可能性があると報じられていた。
米JPモルガンは銀行の不動産業者への無担保融資は「危険な行動だ」と指摘。報道が事実であれば銀行株を「空売り」するよう提案するとコメントしたことを受け、招商銀行や中国工商銀行、中国建設銀行、恒生銀行、中国銀行など銀行株が総じて下落している。
華潤置地や龍湖集団、新鴻基地産発展など不動産も軒並み下落。そのほか、原油価格の下落を受け中国石油化工、中国海洋石油、中国石油天然気などエネルギー関連も売られているほか、シャオミ、美団、ネットイース、JDドットコム、テンセントホールディングスなどハイテク関連も下落している。
上海株は0.48%安。来週は10月の工業企業利益、11月の製造業PMIおよび非製造業PMI、中小企業を対象とした財新の製造業PMIが発表されるため、様子見姿勢が強まっている。
湖北済川薬業や山東魯抗医薬、湖南方盛製薬、武漢市漢商集団など医薬品関連が総じて上昇。
中国国内で子供の肺炎が急増しておりWHOは中国に詳細を求めた。中国保健当局は、子供の呼吸器疾患の増加は過去よりも早い時期に起きているが、患者数は病院の収容能力を超えていないと説明した。また、新型の病原体は確認されていないとWHOに報告した。感染スピードが速く、症状が悪化する恐れもあることから、国内では冬本番を前に不安が高まっている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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