【中銀チェック】米FOMC、豪RBA金融政策会合 議事要旨に注目
【中銀チェック】米FOMC、豪RBA金融政策会合 議事要旨に注目
21日(日本時間では22日午前4時)に10月31日-11月1日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表されます。前回の会合では市場予想通り政策金利を5.25-5.50%で据え置きました。据え置きは2会合連続です。声明もほぼ想定通りでした。
9月の会合からの変更点として目立ったのは3点です。
景気判断の部分で経済活動について、9月は堅調(solid)なペースでの拡大としていたところを、前回は力強い(strong)ペースでの拡大と上方修正。雇用の増加については、9月はこのところ鈍化(slowed)しているものの依然強いとしていたところを、前回はこのところ緩やか(moderated)なものの依然強いと、こちらも上方修正されました。信用状況の逼迫については、9月時点で指摘されていた家計や企業の資金関連に加え、金融(financial)が加わっています。
今後については金融政策のこれまでの累積や、金融政策が経済活動や物価に与える時間差、経済・金融情勢などを考慮して、追加的な金融引き締めの程度を見極めるという9月の表現が踏襲され、追加利上げの可能性を残しました。
パウエル米FRB議長の会見では、足元のインフレ状況についてかなり良好な数値が示されたとしつつ、インフレが持続的にターゲットである2%まで低下するプロセスにはまだ長い道のりがあると指摘。最近の長期金利の上昇が引き締めと同様の効果をもたらすことや、長期のインフレ期待が安定していることなどを示しましたが、長期にわたって持続的に2%へインフレを低下させるのに十分制限的な状況を達成できたかどうかはいまだ確信が持てないと、追加利上げの可能性を残す発言をしています。
議事要旨では景気判断が上方修正されるなかで引き締め継続に向けた慎重な姿勢を維持した会合で、委員たちがどのような姿勢を示したのかなどが注目されるところとなっています。
議事要旨関連でもう一つ、21日9時半に11月7日開催のオーストラリア準備銀行(RBA/中央銀行)金融政策会合議事要旨が公表されます。
11月の会合では政策金利であるオフィシャルキャッシュレート(OCR)を5会合ぶりに引き上げ、4.35%としました。10月25日に発表された豪第3四半期消費者物価指数(CPI)が予想を超える伸びとなったこともあり、利上げ自体は市場予想通りでした。
声明では今後について「金融政策をさらに引き締める必要があるかどうかはデータとリスク評価次第」と示しました。10月会合での幾分の引き締めが必要になる可能性があるという表現から後退しており、市場の利上げ打ち止め期待につながりました。
第3四半期消費者物価指数(CPI)が前年比+5.4%、中銀が重視するトリム平均が+5.2%、9月の月次CPIが5.6%となっており、インフレターゲットである2-3%までまだかなり遠いという印象の中で、利上げ打ち止めに向かう姿勢がどのような議論の下で生じ、各委員はどのような姿勢を示しているのかなどが注目されます。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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