ダウ平均は続落 米国債利回りの上昇が続き、IT・ハイテク株中心に売りが膨らむ=米国株前半
NY株式17日(NY時間13:30)
ダウ平均 34675.81(-89.93 -0.26%)
ナスダック 13431.63(-43.00 -0.32%)
CME日経平均先物 31590(大証終比:-80 -0.25%)
きょうも米株式市場は軟調な展開となっており、ダウ平均は続落している。米国債利回りの上昇が続いており、IT・ハイテク株中心に売りが膨らんでいるようだ。
前日のFOMC議事録を受けて米株式市場は、FRBの追加利上げの可能性を改めて意識させられた。議事録では「インフレリスクは一段の引き締めを必要とする可能性」と言及し、追加利上げの可能性を示唆していた。
市場は現在のところ、9月FOMCは据え置きを確実視しているものの、年内の11月か12月で追加利上げを見込んでいる。8月に入って勢いを失っている米株式市場にとって、前日のFOMC議事録はさらに売りの理由を与えたようだ。
一部からは「8月は冴えない展開が続いており、バリュエーションも高値から下落しつつある。市場もセクターも勢いを失っているが、その分、バリュエーションも適正化しつつある」といった声も出ている。
「年前半の力強い上昇、そして、7月に入ってからの上昇の後では、ある程度の警戒が必要だと感じていた。そのため、いま起きていることは予想外ではないし、多少の反落は結果的に市場全般にとって健全なことだ」といったコメントも聞かれる。
取引開始前にウォルマート<WMT>が決算を発表し、食料品の米国での販売が引き続き好調に推移し、予想を上回る決算を発表していた。今回の決算シーズンでの小売りの反応は良好なようだが、本日のウォルマート株は軟調。
また、シスコシステムズ<CSCO>が前日引け後に決算を発表。2024年度通期の売上高見通しが予想を下回り、顧客の支出鈍化への懸念を示していたが、ロビンスCEOが投資家に対し「市場シェア拡大と売上高の増加で成長鈍化を乗り切れる」との見通しを示し、生成AI(人工知能)の急成長を好機にしていると語っていたことが好感され、株価は上昇。ただ、AIについては業績への本格的な寄与は2025年度との指摘も出ている。
本日は引け後にアプライド<AMAT>が発表を予定している。
シスコシステムズ<CSCO> 55.13(+2.17 +4.10%)
ウォルマート<WMT> 156.25(-3.01 -1.89%)
アップル<AAPL> 174.47(-2.10 -1.19%)
マイクロソフト<MSFT> 319.26(-1.14 -0.36%)
アマゾン<AMZN> 134.98(-0.10 -0.07%)
アルファベットC<GOOG> 131.71(+2.60 +2.01%)
テスラ<TSLA> 223.67(-1.93 -0.86%)
メタ・プラットフォームズ<META> 292.59(-1.71 -0.58%)
AMD<AMD> 105.17(-2.02 -1.88%)
エヌビディア<NVDA> 436.38(+1.52 +0.35%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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