ドル円は140円手前まで買い戻される 2年債の格差のほうがドル円と高い相関関係=NY為替
ドル円はNY時間にかけて買い戻しが強まっており、140円手前まで買い戻されている。前日は弱い米サービス業の景況感指数をきっかけにドルの戻り売りが強まり、ドル円も139円台前半まで下落。140円を再び割り込んだ。ただ、下値でのドル買い意欲も根強い中、ドル円は水準を維持している。
一部からは、ドル円は今年に入ってから、日米の長期ゾーン利回りの格差よりも短期ゾーンの格差とより密接に連動しているとの指摘が出ている。これは来週の日銀決定会合よりも、FRBの決定の方が大きな影響を与える可能性が高いことを示しているという。
日銀の金融政策はイールドカーブコントロール(YCC)のもと、長期ゾーンの10年債利回りをゼロ近傍で抑制することに重点を置いている。しかし、今年に入ってからは日米の2年債利回りの格差のほうが、10年債よりもドル円の動きと高い相関関係があり、その意味では、来週は見送ったとしても、FRBのもう一段の利上げが期待される中で、ドル円は上向きの流れがもうしばらく続く可能性があるとした。
USD/JPY 139.76
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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