明日のインフレ指標が予想を上回っても、ドルは弱いままで推移する可能性=NY為替
NY時間の終盤に入って、ドル円は132円台半ばに伸び悩んでいる。米株式市場でダウ平均が伸び悩んでおり、円安の動きが一服していることがドル円を押し下げている。一方、ドル安の動きは続いている状況。
明日はFRBが参照しているインフレ指標である2月のPCEデフレータが発表される。FRBが最も注目しているコアPCEデフレータは前月比で0.4%上昇、前年比では4.7%の上昇が予想されている。1月からは減速したとはいえ、FRBの物価目標2%を遥かに上回る水準。また、パウエル議長が注目している「スーパーコア」と呼ばれる住宅を除くコアサービス指数も前月比0.4%上昇し、前年比では4.8%の上昇が見込まれているようだ。
ただ、明日のインフレ指標が予想を上回っても、ドルは弱いままで推移する可能性があるとの見方が出ている。金融市場は神経質な動きを続けており、明日のインフレ指標が予想を上回っても、FRBはよりバランスのとれた形のコミュニケーションを優先する可能性があるとしている。つまり、ドルを取り巻く環境は当面厳しい状況が続くことが予想されるという。
USD/JPY 132.44 EUR/USD 1.0902 GBP/USD 1.2386
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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