午後のドル円は１３２円台後半を中心に推移＝東京為替概況

午後のドル円は１３２円台後半を中心に推移＝東京為替概況

　午後のドル円は１３２円台後半を中心に推移した。昨日の海外市場で１３５円台から１３２円台前半まで値を落としたドル円は、ＮＹ市場終盤にかけては下げ渋り、１３３円台半ばまで戻した。東京朝方に再び軟化し、１３２円半ばを付けたあと、スイス金融大手クレディスイスが、スイス中銀から最大５００億フランを借り入れると発表すると、午前の下げを帳消しにして、１３３円半ばを回復する動きを見せた。もっとも、下に往って来いの後は頭の重い展開に。じりじりと値を落とし、午後に１３２．５７前後まで一時下落した。
　　
　ユーロドルは午後にこの日の高値を更新して、１．０６１５付近まで上昇。ドル円と同様に午前に下に往って来いとなったユーロ円は、午後に１４０円半ばまで下落したあと、再び下げを帳消しにして、１４１円台を回復した場面があった。日本時間今夜１０時１５分に、欧州中央銀行（ＥＣＢ）が金融政策を発表する予定となっている。クレディスイスの経営危機を受けた金融不安が広がるなか、利上げ幅に注目が集まっている。
　　　
　ＮＺドルは軟調。朝方に発表された２０２２年第４四半期の国内総生産（ＧＤＰ）の市場予想を下回る結果を受け、ＮＺドル売りが優勢に。ＮＺドル円は午後に１月１６日以来１カ月ぶりの安値水準となる８１．６２近辺まで一時水準を切り下げた。
　　
MINKABU PRESS