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FX/為替「米利上げ見送り観測浮上、ドルはCPI受けて不安定な動き続く公算」 外為どっとコム トゥデイ 2023年3月14日号

マネ育チャンネル 

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年3月14日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼13日(月)の為替相場
(1):英銀HSBC、SVB英法人を買収
(2):ドル円、クロス円軒並み下落
(3):バイデン米大統領演説

▼13日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:不安定な動き継続/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

13日(月)の為替相場


期間:13日(月)午前7時00分~14日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):英銀HSBC、SVB英法人を買収

米シリコンバレー銀行(SVB)の英法人を英銀HSBCが1ポンドで買収すると発表。英中銀と英財務省は「SVB英法人のすべての預金者の資金が安全であることを確認」「今回の措置によって直接的に重大な影響受ける英銀行はない」と発表した。なお、スナク英首相もこの日、英国の銀行には十分な資本があるとして、SVBの破綻によるシステミックリスクの懸念はないと改めて表明した。

(2):ドル円、クロス円軒並み下落

10日のSVB破綻に続き、12日には米地銀シグネチャー銀行が事業停止となったことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が来週21-22日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの観測が高まった。米2年債利回りが4.0%前後まで大幅に低下する中、ドル売りが活発化した。リスク回避の円買いも相まってドル/円は2月14日以来となる132.29円前後まで下値を拡大。クロス円も軒並み下落した。

(3):バイデン米大統領演説

バイデン米大統領は演説を行い「政権の迅速な行動により、米国の銀行システムは安全であると米国人に確信させる」「必要なことは何でもする」「米国納税者の負担はなく、保険料から捻出される」などと述べた。

13日(月)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:不安定な動き継続

昨日のドル/円は米長期金利の低下を背景に一時132円台へと下落した。米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻を受けて来週21-22日の連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが見送られるとの観測が広がる中、ほぼ1カ月ぶりに132.29円前後まで下値を拡大。その後は買戻しが入り133円台へと値を戻したが、それでも前日比1.4%の大幅安で取引を終えた。なお、米金利先物市場が織り込む25bp(0.25%ポイント)の利上げ確率は70%弱に低下。利上げ見送り(金利据え置き)の可能性を30%強織り込んだ。

本日は米2月消費者物価指数(CPI)が発表される。SVB問題によってCPIの重要度が低下した印象は否めないが、仮に予想を下回れば利上げ見送り観測がさらに強まる形でドルをもう一段押し下げることになるだろう。一方、CPIが予想以上に伸びるようだと利上げ見送り観測が後退してドルの反発につながることも考えられる。いずれにせよ3月FOMCを前に、市場の織り込み度合いが大きく変化する可能性があるだけに、ドル/円は本日も不安定な値動きが続く公算が大きい。

注目の経済指標:米消費者物価指数

注目のイベント:特になし

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。

マネ育チャンネル:外為どっとコム

執筆者 マネ育チャンネル

執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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