【これからの見通し】米金融引き締め長期化期待強まり、ドル高基調継続か
【これからの見通し】米金融引き締め長期化期待強まり、ドル高基調継続か
東京市場でドル円は1月6日に付けた直近高値を超える134.81円まで上昇。その後の押し目も鈍く、ドル高基調が継続する展開となった。今月にはいって米雇用統計が驚異的な強さを見せ、今週に入って米消費者物価指数、米小売売上高、そして昨日の米生産者物価指数と主要指標が軒並みの強さを占めした。米雇用統計前には3月のFOMCで利上げが打ち止められるとの見通しが大勢となっていたが、直近では5月はもちろん、6月のFOMCでも利上げが継続するか、その手前で大幅利上げを実施するとの見通しが広がっており、ドルを支える格好となっている。
こうした動きはかなりの期間にわたって流れを作ることがあるため、週末越えのドル売りポジションは作りにくい。ドル高が進んだ後だけに、買い場が難しいものの、下がったところではドル買いが出そう。
ユーロドルは1.0700前後が重くなっており、こちらも下(ドル高)方向を意識。1.06割れを意識する展開。
もっとも週末を前に新規ポジションの作成に慎重になる動きが見られると、少し調整が入り可能性がある。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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