ダウ平均は反発 サンタクロース・ラリーへの期待は徐々に薄れる=米国株概況
NY株式20日(NY時間16:20)
ダウ平均 32849.74(+92.20 +0.28%)
S&P500 3821.62(+3.96 +0.10%)
ナスダック 10547.11(+1.08 +0.01%)
CME日経平均先物 26345(大証終比:-175 -0.66%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。下げは一服したものの、方向感のない展開が続いた。きょうは日銀がサプライズの政策変更を発表した。市場からは、世界各国の中銀がなお引き締めに動いている中で、今年は年末ラリーが実現しないとの見方が広がっている。米株式市場は今月、そして今年を下げで終えようとしているが、投資家のサンタクロース・ラリーへの期待は薄れているようだ。
「悪いニュースはすべて出尽くしたと思いたいが、サンタの姿はまだ見えない。先週の負けを取り戻せていないのは確か」との声も出ていた。
FRBが景気を後退させるのではないかという懸念が投資家を悩ませる中、市場はこの先の企業業績に警戒感を強めている。中央銀行の積極利上げと景気後退に伴う企業業績悪化を市場はまだ、完全に織り込んでいないという。本日はナイキ<NKE>とフェデックス<FDX>が引け後に決算を発表する予定。
きょうはIT・ハイテク株が買われたほか、エネルギーや銀行、産業株も買われた。
電気自動車(EV)のルーシッド<LCID>が上昇。増資に伴う株式売却プログラムを完了し、15.2億ドルの資金調達に成功したと発表した。
英医薬品のベロナ・ファーマ<VRNA>がNY市場で大幅高。慢性閉塞性肺疾患(COPD)の維持療法に用いる噴霧用処方の「アンシフェントリン(RPL554)」の第3フェーズの臨床試験(エンハンス-1試験)で良好な結果を得た。
アナリストが来年の中小型のオンライン保険関連株に注目し、メディアアルファ<MAX>の投資判断を「買い」に、エバークォート<EVER>も「買い」に2段階引き上げた。
半導体製造措置のMKSインスツルメンツ<MKSI>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も100ドルに設定した。
燃料電池のフュエルセル・エナジー<FCEL>が大幅安。取引開始前に8-10月期決算(第4四半期)を発表し、EBITDAの赤字が予想以上に拡大したほか、売上高が予想を下回った。
光ネットワーク機器のシエナ<CIEN>が上昇。アナリストがネットワーク機器全体の判断を引き上げる中、同社の投資判断も「買い」に引き上げた。目標株価は60ドル。
ルーシッド<LCID> 7.23(0.00 0.00%)
ベローナ<VRNA> 18.59(+5.10 +37.81%)
メディア・アルファ<MAX> 10.49(+1.32 +14.39%)
エバークオート<EVER> 13.07(+2.46 +23.19%)
MKS<MKSI> 84.07(+3.35 +4.15%)
ゼネラル・ミルズ<GIS> 83.13(-3.99 -4.58%)
フューエルセル<FCEL> 2.65(-0.61 -18.71%)
シエナ<CIEN> 49.27(+0.70 +1.44%)
アップル<AAPL> 132.30(-0.07 -0.05%)
マイクロソフト<MSFT> 241.80(+1.35 +0.56%)
アマゾン<AMZN> 85.19(+0.27 +0.32%)
アルファベットC<GOOG> 89.63(+0.48 +0.54%)
テスラ<TSLA> 137.80(-12.07 -8.05%)
メタ・プラットフォームズ<META> 117.09(+2.61 +2.28%)
AMD<AMD> 65.05(+0.46 +0.71%)
エヌビディア<NVDA> 160.85(-1.69 -1.04%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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