中国の新型コロナ懸念後退を受けたドル売り=東京為替概況
中国の新型コロナ懸念後退を受けたドル売り=東京為替概況
ドル円は中国で29日の新型コロナの新規感染者数が6日ぶりに前日比減少に転じたことや、中国各地で行われていた大規模で簿が終息したことなどを好感し、いったんは円瑠璃が優勢となった。138円60銭前後から139円30銭台まで上値を伸ばした。もっとも、上昇一服後はすぐに売りに転じた。ドル人民元でのドル売り元買いなどをきっかけに、ドルが全面安となり、ドル円の重石に。ドル円は上昇分を昼前にすべて解消。午後は資源国通貨などに対するドル売りに上値を抑えられつつも、クロス円がしっかしで下値も限定的。138円40銭台までの下げにとどまり、もみあいとなった。
ユーロドルはドル全面安の中で上昇。中国衛生当局が午後4時に会見を行うとの報道が、ゼロコロナ政策緩和への期待感となりドル全面安につながったと見られている。一部ではゼロコロナ終了の噂も出てきている。朝の1.0330台から1.0390台まで。
ユーロ円は朝に143円30銭台からドル円の上昇に144円超えまで。その後ドル円の下げに合わせて調整も、ユーロドルなどでのユーロ高もあって午後にも144円を付ける動きを見せた。
対中輸出の大きい資源国通貨買いの中、豪ドルは堅調。午前中の0.6640前後から昼過ぎに0.67を付け午後は高値圏もみ合い。
中国人民元買いも目立った。中国懸念で昨日は元安が目立つ展開となっており、ドル人民元は一時7.23台を付け、7.21前後で海外市場を終了。今朝の中国市場では7.21前後のスタート後、すぐに元高が進み、当局の会見報道で元高が加速。午後には7.15台を付ける動きを見せている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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