リングセントラルが決算受け大幅高 利益改善のガイダンスで懸念払しょく＝米国株個別

　クラウドベースの通信システムを手掛けるリングセントラル＜RNG＞が大幅高。前日引け後に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表しており、通期の１株利益の見通しを上方修正している。同社はまた、従業員の約１０％の削減計画を示した。同社のシュムニスＣＥＯは「厳しいマクロ環境にもかかわらず、すべての財務指標が予想を上回る四半期となった」と述べた。

　アナリストは「同社の利益改善に関するガイダンスは投資家の主要な懸念を払しょくするものであり、歓迎されるだろう。販売サイクルの長期化と為替の逆風にもかかわらず、サブスクリプションによる売上高のガイダンスは維持された」と指摘。さらに「第４四半期と２０２３年度の自身の利益予想を大幅に引き上げ、買いを推奨する」とも付け加えた。

（７－９月・第３四半期）
・1株利益（調整後）：0.55ドル（予想：0.50ドル）
・売上高：5.09億ドル（予想：5.03億ドル）
　　サブスク：4.83億ドル（予想：4.76億ドル）
・粗利益率（調整後）：77.2％（予想：78.7％）
・営業利益率（調整後）：13.5％（予想：12.5％）

（１０－１２月・第４四半期見通し）
・1株利益（調整後）：0.59～0.60ドル（予想：0.59ドル）
・売上高：5.23～5.29億ドル（予想：5.45億ドル）
　　サブスク：5.01～5.06億ドル（予想：5.14億ドル）
・営業利益率（調整後）：14.0％（予想：13.5％）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：1.97～1.98ドル（従来：1.91～1.95ドル）（予想：1.93ドル）
・売上高：19.9億ドル（従来：19.9～20.2億ドル）（予想：20.0億ドル）
　　サブスク：18.9億ドル（予想：18.9億ドル）
・営業利益率（調整後）：12.4％（予想：12.0％）

（NY時間09:58）
リングセントラル＜RNG＞　36.16（+7.80　+27.50%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美