キャタピラーが決算受け下落 売上高が予想下回る＝米国株個別

　キャタピラー＜CAT＞が下落しておりダウ平均を圧迫。取引開始前に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回った。

　ドル高の悪影響があったものの、値上げ実現が順調であったことや販売台数増加を報告。販売台数増加はサービスによるもので、エンドユーザー向け機器の販売減少により一部相殺されたとも述べていた。アンプルビーＣＥＯは声明で「今回の決算は大半の最終市場における健全な需要を反映。弊社は引き続き長期的な成長戦略の実行に注力する」と述べた。

　第３四半期については、ユーザーへの販売増と値上げ実現により増収を見込むとし、下期は営業利益率が改善も見込でいると述べた。製造コスト上昇を上回る価格転嫁を引き続き予想しているという。

（４－６月・第２四半期）
・1株利益（調整後）：3.18ドル（予想：3.03ドル）
・売上高：142.5億ドル（予想：143.7億ドル）
　　機械・エネルギー・運輸：135.4億ドル（予想：139.8億ドル）
　　金融：7.08億ドル（予想：7.34億ドル）
・粗利益率（調整後）：30.0％（予想：27.2％）
・営業利益：19.7億ドル（予想：19.7億ドル）
・研究開発費：4.80億ドル（予想：4.91億ドル）

（NY時間09:43）
キャタピラー＜CAT＞　184.98（-9.88　-5.07%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美