ポンドは英指導者争いに無関心も、下落するリスク高める可能性=NY為替
きょうもドル売りが優勢となる中、ポンドドルは買い戻しが優勢となっており、1.22ドル台後半まで買い戻されている。21日線を上放れ、リバウンド相場の展開を続けている。1.23ドルより上には売り圧力も控えている模様。
英国では事実上の次期首相を決める与党保守党の党首選が大詰めに来ているが、トラス外相が最有力と見られている。ただ、ポンはいまのところ無関心なようだ。ただ、市場からはトラス氏が主張する300億-400億ポンド規模の財政緩和策であれば、英中銀の金融引き締めが必要になる可能性が高いとの指摘も聞かれ、その場合はポンド高に繋がる可能性があるという。
しかし、トラス氏の首相就任が確実視されるようになっても、それに伴ってポンドが自律的に上昇したという証拠はほとんどない。市場はおそらく、党首選の候補者が掲げた公約が完全に実現する可能性は低いと見ている可能性もあるという。また、大幅な財政緩和策は英財政赤字と経常赤字を拡大させ、海外からの資金調達のためにポンドが下落するリスクを高める可能性もある。
GBP/USD 1.2273 GBP/JPY 161.68 EUR/GBP 0.8372
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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