P&Gが決算受け下落 同業他社よりも苦戦を強いられる=米国株個別
P&G<PG>が下落。取引開始前に4-6月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、1株利益が予想を下回った。通期のガイダンスでは中核事業売上高と1株利益がが予想を下回る見通しを示している。同社は今回もコスト高を警告しており、高インフレの中で、同業他社よりも苦戦を強いられていることが浮き彫りとなった。
同社はコスト上昇を相殺するため、過去1年間に数回の値上げを実施。それにより、第4四半期の中核事業の売上高は7%増加し、予想も上回った。しかし、商品コストの上昇で粗利益率は44.6%に縮小し、予想も下回っている。
今回の決算を受けアナリストからは、「ここ数年の一貫性と実績からすると、全体的に期待外れだった」との評価も聞かれた。
(4-6月・第4四半期)
・中核1株利益(調整後):1.21ドル(予想:1.23ドル)
・売上高:195.2億ドル(予想:193.8億ドル)
ビューティ:34.6億ドル(予想:34.3億ドル)
グルーミング:16.1億ドル(予想:16.9億ドル)
ヘルスケア:25.1億ドル(予想:24.4億ドル)
ファブリック&ホームケア:68.8億ドル(予想:68.4億ドル)
ベビー、フェミニン&ファミリーケア:48.2億ドル(予想;48.1億ドル)
・中核事業売上高:7%(予想:6.5%)
・粗利益率(調整後):44.6%(予想:46.4%)
(23年度通期見通し)
・中核1株利益(調整後):5.93ドル(予想:6.02ドル)
・中核事業売上高:3~5%(予想:5.2%)
(NY時間10:35)
P&G<PG> 139.53(-8.53 -5.76%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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