米サービスPMIが弱く、一時ドル売り加速=NY為替概況
きょうのNY為替市場でドル円は一時135円50銭台まで値を落とした。朝に発表された米サービスPMI(購買担当者景気指数)が、市場予想及び前回値の52.7に対して47.0とかなりインパクトのある弱い結果に。好況・不況の境となる50を大きく下回る結果に警戒感が強まった。景気動向に敏感なサービス業の景況感悪化が市場の警戒を誘った。
また、米株式市場の軟調地合いもリスク警戒に。決算を受けたスナップやベライゾンの下げにシステム・ハイテク・通信関連を中心とした下げとなった。株安がリスク警戒を誘う形で、資源国通貨売りなどが見られ、ドルカナダが1.2920台までドル高カナダ安に。
ドル円は東京市場午後からロンドン朝にかけて138円に迫る動き。その後欧州PMIの弱さにユーロ売りが一気に入ると、リスク警戒の円買いも出てNY朝に137円割れに。米サービスPMIの弱さに売りが一気に強まり、136円を割り込んでストップを巻き込んだ売りが出て135円50銭台まで。その後は買い戻しが入り136円台前半を中心とした動き。
ロンドン市場で大きく下げたユーロドルは、反発。ロンドン朝の1.02台回復から、欧州PMIの弱さに1.0130前後まで。その後買い戻しが入り1.0180台を回復して米PMIを迎え1.0250台へ。その後は調整も1.02割れでは買いが出ている。
ユーロ円は上値の重い展開。ロンドン市場での欧州PMIの弱さからのユーロ売りに140円台半ばから139円台半ば割れまで急落。その後140円前後まで回復も、じりじりと値を落とし、NY午後には138円80銭割れまで。
NY原油の下げもあり、カナダは軟調。株安を受けたリスク警戒感からの資源国通貨売りも。ドルカナダは朝方のドル安を受けた1.2820台までの下げから1.2920台まで大きく上昇。高値圏で引ける展開に。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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