ドル買い戻しが強まり、ドル円は一時137円まで上昇=NY為替概況

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 きょうのNY為替市場はドルの買い戻しが強まり、ドル円は一時137円ちょうどまで上げ幅を伸ばした。1998年以来の高水準。米国債利回り低下で伸び悩んだものの、きょうの動きで上値追いの雰囲気が更に加速している。本日はポルトガルのシントラで開催されているECBの年次フォーラムでパウエルFRB議長が講演を行っており、「米経済は金融引き締めに十分対応できる状況にある」と述べ、為替市場も敏感に反応した模様。

 リセッション(景気後退)への警戒感が強まる中、市場ではFRBの利上げ期待が和らいでいた。四半期末を控えて、それが株高・ドル売りを誘発していたが、複数のFOMCメンバーの発言が伝わり、いずれもタカ派姿勢を堅持していることから、その動きにも一服感が出ている模様。いずれも7月FOMCでの0.75%ポイントの利上げの可能性を示唆していた。

 ドル円は直近高値の136.70円を一時突破し、140円を視野に入れた動きを続けている。今度は136.70円の水準を下値サポートに変え、もう一段の上値を試しに行くか注目の展開が見られている。

 ユーロドルは戻り売りを加速させ1.04ドル台に下落。一時1.0435ドル近辺まで下落した。きょうの下げで21日線に跳ね返された形となっており、依然として下降トレンドが持続していることが示されている。

 市場はECBによるユーロ圏国債の断片化の対応策に注目している。ECBは、利上げ開始に向けて舵を切る中でドイツなどの中核国とイタリアなど南欧の国債利回りの格差が急速に拡大しており、防止策を模索している。ECBは、第一段階の防衛線として7月1日から、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)で購入した国債の償還分の再投資に柔軟性を持たせる。一部報道では目標やしきい値は設定せずに柔軟な運用余地を残す方針とも伝わっていた。

 市場からは、ECBの利上げにユーロがどの程度恩恵を受けるかは未知数だが、少なくともECBは利上げを継続できるように断片化リスクをうまく抑制する必要があるとの指摘も聞かれる。

 ポンドドルも戻り売りが強まり、一時1.21ドルちょうど付近まで下落。ECBの年次フォーラムにベイリー英中銀総裁が参加し、「インフレ持続ならより強力に行動する」と利上げ姿勢を示す一方で、英経済の減速リスクにも言及していた。

 市場では、英インフレの伸びが年内に2桁に拡大するとの見方が強い中で、英中銀は利上げペースを早めるとの見方も少なくない。ただ、英国への投資と経済成長の低迷に対する懸念を考慮すると、ポンドの持続的な支援にはならない可能性も指摘されている。金利上昇は短期的なポンドの押し上げ効果をもたらすかもしれないが、結局は中期的な投資と成長の環境を弱めるだけで、ポンドの見通しに対する雲を厚くする。年末までに英消費者の生活費危機が拡大し、英中銀の利上げの窓は閉じられる可能性があるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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執筆者 : MINKABU PRESS

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