USスチールがガイダンスを公表し上昇 アナリストからも高評価=米国株個別
鉄鋼のUSスチール<X>が上昇。前日引け後に4-6月期(第2四半期)のガイダンスを公表し、1株利益(調整後)は3.83-3.88ドルを見込んでいる。予想は3.20ドル。一方、EBITDA(調整後)は約16億ドルを見込んでおり、予想(13.4億ドル)を上回った。
第2四半期のフラットロール部門のEBITDA(調整後)は第1四半期よりも大幅に増加を予想。一方、ミニミル部門のEBITDA(調整後)は第1四半期と同様の水準を見込んでいるという。
同社のバリットCEOは声明で「年金制度に十分な資金があり、2029年まで重要な債務の満期がないため、当社のバランスシートは引き続き強固な状態にある。戦略的プロジェクトは事前に資金調達を行っており、現在の保有現金は30億ドルに近づいている」と述べた。また、「第2四半期には自社株買いを加速させる」とも語った。
アナリストからも高評価が出ており、「第1四半期の資源業界からの季節的な逆風がなかったことや、出荷量が増加したことが奏功した。原材料コストの高騰は販売価格の上昇で相殺されているほか、地政学的な逆風にもかかわらず、同社は引き続き欧州の顧客の需要に応えられると見ている」と評している。
(NY時間10:21)
USスチール<X> 19.90(+0.32 +1.61%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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