ドル円2002年の高値を更新する動き=東京為替概況
ドル円2002年以来の高値圏=東京為替概況
先週末の米消費者物価指数を受けたドル高の流れが強まった。先週末に発表された米消費者物価指数は予想に反して前回、前々回を超えて約40年ぶりの高水準となる前年比8.6%の伸びを示した。これを受けて市場では今週及び7月のFOMCでの75BP(0.75%ポイント)の利上げを期待する動きが広がっている。
今週のFOMCに関しては、米CPI発表までは50BP利上げで見通しがほぼ一致していた。前回FOMC後のパウエル議長会見及び、前回FOMC議事要旨において6月7月の0.5%利上げの方針が示されたことを受けてのもの。しかし、CPIの結果を受けてそれでは不十分という見通しが強まり、週明け25%程度が75BPの利上げを見込む形となっている。7月に至っては50BP 見通しの方が少数派となっており、市場の利上げ期待が一気に強まる形でドル買いに。
ドル円は先週後半に上値を抑えた134円台半ば前後を、早朝あっさり超えると、その後も上昇が続き、午前中に135円ちょうど前後に。一旦は調整も押し目が鈍く、午後に入って135円台にしっかり乗せ、2002年1月の高値をわずかながら更新する動きを見せた。その後はいったん調整が入り134円台に。
節目をいったん超えたことで、一服感が出ていた。
また黒田日銀総裁が急激な円安は経済にとって好ましくないと発言したことも、円買いを誘った。
ドル全面高の中、ユーロドルは朝に1.05を割り込む動き。その後も売りが続き、午前中に1.0470台に。一旦は調整も午後に入っても頭が重く。ロンドン勢が入ってきて再び1.0470台に。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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