ネットフリックスが反発 特段の材料はないが値ごろ感からの買い戻しも=米国株個別
ネットフリックス<NFLX>が反発。特段の材料はないが値ごろ感からの買い戻しが出ているようだ。先日の決算ではユーザー数の純減が確認されるなど市場は失望感を強めている。先週の株価は一時162ドル台まで下落し、2017年7月以来の安値を更新していた。パンデミック時の好景気からの反動もあって動画配信企業は今年に入って苦戦が続いているが、特に同社はその象徴的な銘柄となっている。株価は昨年11月の700ドル台から75%急落している状況。
マクロ環境や今後の競争激化から底打ちを指摘する声まではまだ高まっていないが、ここに来て、さすがに値ごろ感の買いも入っている模様。今週はアナリストが投資判断を「買い」に引き上げる動きも出ていた。同社は2022年を通して株価を圧迫してきた問題に対処していると指摘。
同社株の最近の急落は主にその飽和状態が主因ではあるが、パスワード共有の取り締まり、広告入りの安価なメニューの採用、人気コンテンツの拡散によって、諸問題に対処しようと努力しているという。同社は今四半期の決算で再びネガティブなガイダンスを発表するリスクはあるものの、「ストレンジャー・シングス」の公開日をずらしたこともあり解約が減っており、再び成長態勢にあるという。「絶大な利益をもたらす低成長企業」と表現していた。
(NY時間14:48)
ネットフリックス<NFLX> 185.36(+8.17 +4.61%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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