ダウ平均が下げに転じる IT・ハイテク株が下げ先導 ツイッターが上下動=米国株後半
ダウ平均 34548.19(-16.40 -0.05%)
ナスダック 13386.50(-257.09 -1.88%)
CME日経平均先物 26960(大証終比:-230 -0.85%)
NY時間の終盤に入ってダウ平均は下げに転じている。取引開始前に米大手銀の決算が発表になっていたが、市場では高インフレとイールドカーブのフラット化、そして、ウクライナ危機の中で、米大手銀が第1四半期をどのように乗り切ったか注目していた。前日のJPモルガン<JPM>はネガティブな反応を見せていたが、きょうのゴールドマン<GS>やモルガン・スタンレー<MS>、シティグループ<C>はいずれもポジティブな反応を示した。
一方、IT・ハイテク株に戻り売りが強まり、ナスダックは大幅反落。米国債利回りがNY時間に入って再び上昇を加速させたことが嫌気されている。取引開始前に発表になった米輸入物価指数が予想を上回ったことでインフレ懸念に繋がっている。原油相場に買い戻しが強まったこともフォロー。
今週発表の米消費者物価指数(CPI)を機に市場は、米国のインフレ期待のピークアウトとFRBの想定される引き締めをある程度織り込んだのではとの見方が広がっていた。米国債利回りも政策金利に敏感な2年債を中心に下げが強まり、それに伴って上昇していたドルも戻り売りを強めていた。しかし、明日からのイースター休暇を前に、きょうは再びインフレ懸念を強めたようだ。
ツイッター<TWTR>が上下動。一時48.50ドルまで上昇していたが、後半になって下げに転じている。筆頭株主であるテスラ<TSLA>のマスクCEOが買収提案を行ったことが明らかとなった。1株54.20ドルでの買収提案で、同社の非公開化を目指すという。この提案に対してツイッターは取締役会を開催。協議の詳細は伝わっていないが、マスク氏の提案は受け入れ難いとの見解に達したとの報道も伝わっていた。マスク氏はプランBも計画していると述べているが、同社は買収防衛策として、ポイズンピル(毒薬条項)を検討しているとの報道も流れていた。
IBM<IBM>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を150ドルとした。マクロリスクが高まる中で、ディフェンシブな投資対象として見ていると述べている。
バイオ医薬品のヴェル<VERU>への買いが続いている。週初から動意づいており17.50ドルまで上昇する場面が見られた。同社の新型ウイルス向け経口薬「サビザブリン」への期待が高まっている。
ナイキ<NKE>が上昇。複数のアナリストから前向きなコメントが伝わっており、反応している模様。
ウェルズ・ファーゴ<WFC>が下落。この日決算を発表した米大手銀はポジティブな反応を見せているが、同銀はネガティブな反応となっている。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表しており、1株利益は予想を上回ったものの、営業収益が予想を下回ったことが嫌気されている。
IBM<IBM> 126.76(+0.62 +0.49%)
ベル<VERU> 14.90(+0.60 +4.20%)
ナイキ<NKE> 133.94(+6.45 +5.06%)
ウェルズ・ファーゴ<WFC> 46.51(-2.03 -4.18%)
アップル<AAPL> 165.96(-4.44 -2.61%)
マイクロソフト<MSFT> 280.58(-7.05 -2.45%)
アマゾン<AMZN> 3035.95(-74.87 -2.41%)
アルファベットC<GOOG> 2548.74(-56.98 -2.19%)
テスラ<TSLA> 989.64(-32.73 -3.20%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 211.05(-3.94 -1.83%)
AMD<AMD> 93.58(-4.16 -4.26%)
エヌビディア<NVDA> 213.40(-8.63 -3.89%)
ツイッター<TWTR> 45.02(-0.84 -1.82%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。