アマゾン、第一線の従業員が1%組合化するごとに年1.5億ドルの費用増との指摘も=米国株個別
ニューヨークにあるアマゾン<AMZN>の拠点で先週、労働組合結成案が賛成多数で可決された。組合結成の試みは他の拠点でもある。米国では深刻な人手不足を背景に、労働者側が賃上げや労働環境の改善を求める運動が盛り上がっており、組合結成の動きはアマゾンの別の拠点や他社にもさらに広がる可能性がある。
これを受けてアナリストからは、ニューヨークのスタテン島での組合投票が成功した結果、同社のコストが上昇する可能性があると指摘している。さらなる組合選挙の可能性もあり、同社の第一線の従業員が1%組合化するごとに、年間1.5億ドルの営業費用の増加につながるという。
同社は米国のフルフィルメントと輸送事業全体で約75万人の労働者を雇用している。
先週の同社株は上値の重い展開も見られていたが、きょうは買いが優勢となっている。
(NY時間12:38)
アマゾン<AMZN> 3343.00(+71.80 +2.19%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。