米政策金利が2%に達する前に利上げサイクル終了との見方=NY為替
ドル円はNY時間に入って伸び悩む動きが見られている。FRBの利上げ期待とウクライナ情勢の緊迫化を背景に為替市場はドル買いが加速しており、ドル円も一時115.65円付近まで上昇する場面が見られた。
しかし、NY時間に入って発表されたPCEのデータを受けてドルが戻り売りに押されており、ドル円も伸び悩んでいる状況。また、米株式市場がきょうも軟調な動きを続けていることもドル円を圧迫している模様。ただ、下押す動きまではなく、115円台は堅持されている。
今週のFOMC後のパウエル議長の会見を受けて市場は、FRBの利上げ期待を高めている。年内5回の利上げを織り込む動きも出ているようだ。そのような中、FRBは今年5回利上げを実施するものの、23年には2回の利上げに留まるとの声も聞かれる。その場合、政策金利は1.75-2.00%ということになり、2%に達する前に利上げサイクルは終了を意味する。
米10年債利回りが再び1.8%を割り込んだ主因はその辺にあるとも言われている。米国債市場ではイールドカーブのベアフラット化が急速に進んでいるが、FRBは政策金利を「短期的には上げるものの、後で下げる」という姿勢を反映しているという。
USD/JPY 115.19 EUR/JPY 128.61
GBP/JPY 154.52 AUD/JPY 80.57
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。