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為替相場まとめ1月26日から1月30日の週

為替 

 26日からの週は、ドル安・円高からドル全面高へと流れが変化する一週間だった。週初は、米政府機関再閉鎖リスクや日米当局の為替レートチェック・介入観測を背景にドル円が一時152円台まで急落し、円高・ドル安が支配的だった。一方、ユーロドルは1.20ドル台を試すなど、ドル安がユーロやポンドを押し上げる展開となった。中盤には米FOMCが無風通過したものの、トランプ大統領のドル安容認発言や政治リスクがドルを圧迫し、ドル安トレンドが継続した。週末にかけては、トランプ政権と民主党が政府閉鎖回避の暫定合意に至ったことに加え、次期FRB議長にタカ派寄りのウォーシュ元FRB理事が指名されるとの観測が広がった。これにより、追加利下げ期待が後退し、ドル全面高が進行。ドル円は154円台まで上昇し、クロス円もユーロ円やポンド円が強含む一方、豪ドル円は原油・貴金属相場の重しでやや弱めの展開となった。

(26日)
 東京市場では、円買いが優勢。先週末NY市場で、ドル円は植田日銀総裁会見後の円売りで159.20台をまで上昇したが、その後レートチェック観測で急落。159円台から157円台へ下げ、取引終盤には155.70円付近で週を終えた。週明けは154.92円付近で売り優勢にスタート。米政府機関閉鎖の懸念や、民主党上院トップの法案拒否姿勢を受けリスク回避のドル売り・円買いが強まった。東京時間では為替介入観測を背景に乱高下し、153円台まで下落。ドル売りと円買いが交錯しボラティリティが急上昇した。ユーロ円、ポンド円も円高基調が優勢だった。

 ロンドン市場では、円買い圧力が継続。日米当局によるレートチェック観測を受け実弾介入への警戒が強まった。ドル円は154円前後から153円台前半まで急落、週明けの1週間ボラティリティは8%から14%に上昇。加えて、米政府閉鎖懸念がドル売り圧力を強化した。ユーロドルは1.18台で底堅く推移し、ポンドドルも1.36台後半で堅調。クロス円では円高地合いが強くユーロ円は181円台後半、ポンド円は209円台後半まで下落した。全体としてはドル全面安と円高が同時進行の展開。

 NY市場はドル安が鮮明化し、ドル円は153円台に下落。レートチェック報道でトランプ政権のドル安容認観測が浮上し、ドルロングの巻き戻しが進行。CFTCデータでは円売り高水準が続き、調整圧力が強まった。FOMCを控え様子見ムードも漂うが、ドル弱気バイアスは拡大。ユーロドルは一時1.19ドル台に上伸し、ユーロ円は181円台に下落。ポンドドルは1.37ドル台まで上昇し、ポンド円は210円割れ。トランプ政権の通商姿勢緩和がドル安を後押しし、ドル全面安の地合いが支配的となった。

(27日)
 東京市場では、前日の急落後、ドル円は154円台で推移し円高が一服。午前に154.09円付近まで下げた後は反発し、午後にかけて154.64円付近まで上昇した。米政府閉鎖懸念などのドル売り材料は残るが、目立った新規材料は乏しく、ポジション調整が中心となった。ユーロドルは1.1899ドルに上昇後、1.20ドルを前に上値が抑えられた。ユーロ円は183円台半ば、ポンド円は211円台後半で堅調推移。急変動後の調整相場となり、円高進行はいったん落ち着いた。

 ロンドン市場では、ドル円が一時153.19付近まで急落。東京からの反発の流れを引き継いだものの、155円突破はならず急反落となった。週末の植田日銀会見時に類似した円買い主導の展開で、為替レートチェック警戒が再燃。ユーロドルは1.19手前で神経質な動き、ポンドドルは1.37ドル前後でもみ合い。ユーロ円は182円前半へ急落、ポンド円は210円近辺まで下落した。EUとインドのFTA合意など政治ニュースも相場材料に。全体として円買いが再度優勢になった。

 NY市場ではドル売り・円買い戻しが強まり、ドル円は152円台前半まで下落。日米協調介入への思惑が広がり、トランプ大統領の「ドル安を懸念していない」発言がドル売りを加速。米政権の財政赤字拡大や政策不確実性が重石となった。ユーロドルは1.20ドル台を突破し21年ぶり高値水準に上昇、ユーロ円は182円台前半で底堅い。ポンドドルは1.38ドル台半ば、ポンド円は210円近辺まで下落。ドル安モメンタムが広がり、為替市場はドル売り一色の展開となった。

(28日)
 東京市場で、ドル円は前日の152.10円近辺から反発し、153.07円まで上昇したが、戻りは限定的。152円台半ばで底堅く引けた。円買い介入警戒が相場の上値を抑制。クロス円も同様に朝高後反落しつつ、終盤にかけ持ち直した。ユーロドルは1.2045の高値後1.1975へ軟化、ポンドドルは1.3850から1.3790へ調整。豪CPIの上振れで豪ドル円は107円台乗せも、その後は伸び悩んだ。急激なドル安後のリバウンドによる一時的調整色が強い相場展開となった。

 ロンドン市場はFOMC控えでドル買い戻し。ドル円は152円台後半で膠着。ユーロドルは1.20から1.19台へ反落、ポンドドルは1.38台から1.37台へ軟化。クロス円は円高方向に押され、ユーロ円は183円割れ、ポンド円は210円前半へ下落。ECB当局者がユーロ高を警戒する発言を行い、ユーロ売りを誘発。市場は米利下げ観測の後退を織り込み慎重姿勢。全体的に介入警戒とFOMC様子見が上値を抑え、値動きは限定的だった。

 NY市場ではドル安・円高が一服し、ドル円は一時154円台まで買い戻された。ベッセント財務長官の「米国は強いドル政策を維持」との発言がドル買いを誘発。FOMCは据え置きで波乱なし。トランプ大統領のドル安容認発言が引き続き意識されるなか、ドル弱気ムードは根強い。ユーロドルは1.20付近から1.19台前半へ調整し、ユーロ円は183円台半ばに上昇。ポンドドルは高値警戒から反落、ポンド円は211円後半まで回復。過熱感の修正局面ながら、依然ドル軟調姿勢が続いている。

(29日)
東京市場ではドル円が上値の重い展開となった。ベッセント米財務長官の「強いドル」発言を受け一時154円台へ上昇したが、戻り売りが優勢となり153円台前半まで反落。その後も米つなぎ予算を巡る不透明感や予算審議の停滞懸念が意識され、ドル売り圧力が継続。一時152.77付近まで下落し、日中は戻り鈍く152円後半から153円前半で推移。ユーロドルは1.1990ドル台まで上昇、ポンドドルも1.38ドル近辺に戻すなど、全般的にドル安基調が続いた。

ロンドン市場ではドル売りの反動で買い戻しが入り、ドル円は152円台後半から153円台半ばへ反発。ただし新規材料に乏しく、一方向の動きとはならず模様眺め姿勢が優勢だった。あすの米つなぎ予算期限を前にした調整色が強く、買い戻しは限定的。ユーロドルは1.20ドル手前で上値を抑えられ1.19ドル台前半へ反落、ポンドドルも1.38ドル台半ばから1.37ドル台後半に軟化。為替介入警戒感が根強く、ユーロ円やポンド円も方向感に欠ける展開となった。

NY市場ではドル円が一時152円台まで下落後に下げ渋った。前日のドル買い戻し基調は一服し、再び上値の重い展開に。米議会でつなぎ予算協議が難航し、政府機関閉鎖リスクが意識されたことや、中東情勢の緊張再燃がリスク回避姿勢を強め、円買いが進行。ユーロドルは1.19ドル前半で上下動し、節目の1.20ドルを回復できず。ユーロ円は182円台前半へ下落し調整色が強まった。ポンドドルは割高感から1.37ドル台半ばに反落。ただ、全体的にはドル弱含みが継続した。

(30日)
  東京市場では、ドルが全面高。ドル円は154円台に上昇し、ユーロドルは一時1.19台割れ、ポンドドルも1.37台前半に下落、ドル高で推移した。トランプ大統領と民主党が政府閉鎖回避の暫定合意に至ったほか、次期FRB議長にタカ派寄りとされるウォーシュ元FRB理事が指名されるとの観測が広がったことが背景。これによりFRB議長交代後の追加利下げ観測が後退し、ドル買いが強まった。クロス円はやや円安の動き。ユーロ円183円台、ポンド円211円台などで強含んだ。

 ロンドン市場は、東京市場からのドル高・円安の流れを引き継いで推移。ドル円は、東京午前に次期FRB議長にタカ派のウォーシュ氏が指名されるとの報道を受けドル買いが先行。ロンドン朝方には、財務省が直近1ヶ月の介入実績を「なし」と発表したタイミングで154.39円付近まで高値を伸ばした。欧州通貨は、第4四半期のユーロ圏GDPが予想を上振れたことで底堅く、ユーロドルは1.19台割れでは買いが入った。ポンドも1.37台前半から1.37台後半へ下げ渋った。ロンドン昼の時間帯にトランプ大統領は自身のSNSでウォーシュ氏指名を表明したが、ドル買い反応は封印されやや調整の動きとなっている。次は、米つなぎ予算の議会動向が注目されている。

 NY市場ではドル高が強まった。次期FRB議長人事に加え、トランプ大統領と上院民主党のつなぎ予算の暫定合意が報じられ、ドル高につながった。ドル円は午前中に154円76銭まで上値を伸ばした。その後、いったん調整売りが入って154円10銭台での推移となったが、夕方にかけて再びドル高となり、154円79銭まで上値を伸ばしてほぼ高値圏で週の取引を終えた。ユーロドルやポンドドルでもドル高が優勢。東京、ロンドン市場と1.1900ドル割れでは買いが出る展開となっていたが、NY市場に入ってドル高の勢いが強まり、1.1850ドル前後まで下げた。 ポンドドルはNY午後に入って1.3700ドルのサポート水準を割り込み、1.3679ドルを付けた。クロス円はドル主導でやや不安定な動き。 ユーロ円はドル円の上昇を支えに朝は上値トライとなり、184円07銭と26日以来の184円台を付けた。その後対ドルでのユーロ売りに押されて183円20銭台まで売られた。終盤にかけてのドル円の上昇もあって183円50銭ばさみでの推移となった。

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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