ダウ平均は大幅に3日続落 決算受けゴールドマンが下落=米国株前半
NY株式18日(NY時間12:26)
ダウ平均 35323.74(-588.07 -1.64%)
ナスダック 14600.16(-293.59 -1.97%)
CME日経平均先物 28060(大証終比:-190 -0.68%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅に3日続落。下げ幅は一時589ドル安まで拡大した。FRBの早期利上げと今年4回の利上げへの期待が強まる中、米国債利回りの上昇を嫌気している。特に政策金利に敏感な米2年債が2020年2月以来の1%台を回復した。
取引開始前に決算を発表したゴールドマン<GS>が下落していることも全体相場を圧迫している。先週発表の大手銀の決算は予想を上回る良好な内容だったものの、市場の反応はまちまち。特にJPモルガン<JPM>やシティグループ<C>の慎重な見通しに市場は、ネガティブな反応を示していたが、きょうのゴールドマンもネガティブな反応となっており、この先の決算発表に対する警戒感も高まっている模様。今週はバンカメ<BAC>、ユナイテッドヘルス<UNH>、ネットフリックス<NFLX>が発表を予定。
ゴールドマンについては、トレーディング収益が若干の増収予想に反して7%の減収となり、特に株式部門が11%の減収となったことが圧迫。市場からは、「パンデミックに絡んだ相場変動で金融市場の商いは膨らんでいたが、そのブームが衰退し始めた可能性がある。加えて、従業員をつなぎ止めるためのより高い人件費にも対応する必要があり、同行は期待をリセットする必要がある」との指摘も聞かれた。
ただ、10-12月期決算について一部からは、「ファンダメンタルズ的な背景は良好で、利益と売上高は成長の予兆を示している。企業からのガイダンスについても、感染拡大が現在一部事業を混乱させているものの、今年の持続的な需要の強さを示唆している」とのコメントも聞かれた。
IT・ハイテク株を中心に幅広いセクターに売りが広がる中、エネルギー株は上昇。原油が85ドル台半ばまで一時上昇している。きょうはOPECが月報を公表しており、年内の原油市場について、旺盛な需要により十分に支えられる状況が続くとの見通しを示していた。
個別に、ゲームソフト開発のアクティビジョン・ブリザード<ATVI>が急伸。取引開始前にマイクロソフト<MSFT>が1株95ドルで同社を買収すると伝わった。先週末終値よりも45%高い水準。すべて現金での買収で、アクティビジョンの企業価値を687億ドルと評価している。マイクロソフトとしては過去最大の買収となる。
ゴールドマン<GS> 351.41(-29.53 -7.75%)
アクティビジョン<ATVI> 81.82(+16.43 +25.12%)
アップル<AAPL> 169.85(-3.22 -1.86%)
マイクロソフト<MSFT> 305.51(-4.69 -1.51%)
アマゾン<AMZN> 3165.20(-77.56 -2.39%)
アルファベットC<GOOG> 2732.04(-63.69 -2.28%)
テスラ<TSLA> 1044.65(-4.96 -0.47%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 319.97(-11.93 -3.59%)
AMD<AMD> 134.38(-2.50 -1.82%)
エヌビディア<NVDA> 262.43(-6.99 -2.59%)
ツイッター<TWTR> 37.55(-0.90 -2.33%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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