確率的には「下値警戒感が強まった」といった印象

為替 

※今週から12月末、1月末の確率でお伝えします

 今週の市場はオミクロン株に振らされつつ、パウエルFRB議長が議会証言でタカ派に踏み込んだことが大きな材料となった。議長は議会証言で「インフレに関する一過性の表現を止める時が来た」と述べたほか、「数カ月早い資産購入終了を検討可能」とまで述べた。これまでよりもかなりタカ派に踏み込んだ印象が強い。オミクロン株への懸念が広がっていた中で慎重姿勢を維持するものと見られていただけに、今回の証言は驚きではあった。

 今月15日に年内最後のFOMCの結果が発表されるが、これまでよりもタカ派に踏み込んだ内容になるとの期待が高まっている。資産購入ペース縮小については、月150億ドルづつ縮小し、来年半ばで終了とのタイムラインを設定しているが、早期終了の可能性に言及するものと予想されている。具体的な終了時期や縮小幅まで示してくるかは未知数だが、市場からは第1四半期で終了との声も出ている。

 また、今回はFOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)が公表される。9月FOMCのドット・プロットでは来年の利上げ予想は半々といったところで、中央値はなお2023年であった。恐らく今回は大方が来年の利上げ予想に変更して来るものとみられている。議長の証言を受けて市場では、来年に2-3回の利上げ予想がコンセンサスとなりつつある。タカ派な見方では3月に資産購入を終了し、6月から利上げを開始。来年内に3回の連続利上げとのシナリオを描いている向きもいるようだ。

 なお、オミクロン株については、伝染力が強いようで、南アフリカでは4日間で感染者数は4倍になったとの報告が出ている。ただ、症状は軽症との分析も出ている。その点はワクチン接種の効果が出ているのかもしれない。しかし、現行のワクチンでは完全に対応はできず、メーカーは新たに別のワクチンの作成に取り組んでいるようだ。感染は拡大傾向が見られており、再ロックダウンの事態に陥るようであれば、景気への影響は必至で金融政策のシナリオも一変する。ただ、現段階では市場も、動向を観察中といったところのようだ。今後も常に警戒は必要であろう。

 さて、下記のドル円の確率を見ると下値期待が高まっている。115円と112円に着目してみると、12月末までに115円に到達する確率は前週の59.8%から36.8%に低下し、112円は逆に66.1%から74.5%まで上昇した。ちなみに111円の到達確率は46.2%と115円よりも高い。FRBの正常化期待は強まっているものの、株安がドル円を圧迫しているようだ。確率的には「下値警戒感が強まった」といった印象だ。

 パウエルFRB議長の証言で市場のドル高期待は更に高まっている。一部からは目先の上値ターゲットとして118円の声も出始めている状況。ただ、年末ということで季節柄、ポジション調整やファンドのリバランスが出易い時期でもある。今年はドルロングがかなり積み上がった年でもあり、クリスマスにかけて、ある程度のポジションの巻き戻しが出ることも想定される。その辺の見方も確率に反映されているのかもしれない。

◆来週以降12月31日までに各ポイントを1度でも付ける確率
()は先週末
117円: 8.8%(24.5%)
116円:19.1%(39.7%)
115円:36.5%(59.8%)
112.80円(週末終値)
112円:74.8%(66.1%)
111円:46.5%(44.6%)
110円:25.2%(27.6%)

◆来週以降1月31日までに各ポイントを1度でも付ける確率
()は先週末
117円:21.4%(35.7%)
116円:34.0%(50.1%)
115円:50.8%(67.4%)
112.81円(週末終値)
112円:82.1%(74.1%)
111円:60.6%(56.3%)
110円:41.8%(40.7%)

※ドル円のオプション取引から算出

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

為替ニュース/コラム

一覧を見る

注目ニュース

新着ニュース

主要通貨レート

FXアプリ スマホランキング

GMOクリック証券 28

ドル円スプレッド 0.2銭(原則固定・例外あり)
豪ドル円スワップ 2
最小取引単位 10,000通貨
テクニカルの種類 13
チャート画面で発注
自動利食い・損切り
GMOクリック証券 のアプリ詳細

外貨ex byGMO 25

ドル円スプレッド 0.2銭(原則固定・例外あり)
豪ドル円スワップ 3
最小取引単位 1,000通貨
テクニカルの種類 15
チャート画面で発注
自動利食い・損切り
外貨ex byGMO のアプリ詳細

外為どっとコム 25

ドル円スプレッド 0.2銭(原則固定・例外あり)
豪ドル円スワップ 2
最小取引単位 1,000通貨
テクニカルの種類 20
チャート画面で発注
自動利食い・損切り
外為どっとコム のアプリ詳細

▶︎ FXアプリをまとめて比較する

直近24時間の重要経済指標

Pick Up 雇用統計 FOMC