モルガン・スタンレーが上昇 投資銀行部門が過去最高の増収=米国株個別
モルガン・スタンレー<MS>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、営業収益とも予想を上回った。トレーディング部門の収益が予想外に強く、債券・為替・商品(FICC)は減収となったものの予想以上で、株式も予想を上回った。投資銀行部門も好調。67%の増収となり過去最高となったほか、助言手数料収入は3倍強に増えた。
一方、主力のウエルスマネジメント部門は予想を下回る収益を計上。ただ、トレーダーとディールメーカーに依存するインスティチューショナルセキュリティーズ部門より安定した同事業が全行の収入に占める割合は高まっている。
ゴーマンCEOは声明で「統合された投資銀行で際立った好業績を上げた。ウェルスマネジメント部門には過去最高の1350億ドルの新規資金が流入した」と説明している。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):2.04ドル(予想:1.69ドル)
・営業収益(調整後):147.5億ドル(予想:139.2億ドル)
FICC:16.4億ドル(予想:15.4億ドル)
株式:28.8億ドル(予想:24.2億ドル)
ウエルスマネジメント:59.4億ドル(予想:61億ドル)
投資銀行:28.5億ドル(予想:21億ドル)
純受取利息(NII):20.6億ドル(予想:17.1億ドル)
・運用資産(AUM)1.52兆ドル(予想:1.55兆ドル)
・ROE:14.5%
(NY時間10:55)
モルガン・スタンレー<MS> 100.07(+1.50 +1.52%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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