ECBの気候変動への配慮はESG債発行を促進との声も=NY為替
きょうの市場はリスク回避の雰囲気が一服する中でユーロ円も買い戻しが膨らんでおり、130円台後半まで戻している。前日は130円を割り込む場面がみられたものの、本日の上げで130円台はかろじて維持した格好。目先は100日線が131.10円付近に来ており、その水準まで戻せるか注目される。
前日発表されたECBの戦略見直しの中に気候変動への配慮が新たに導入されていた。市場からは、目先はユーロや欧州債市場に直接的な影響を与えることはないが、ESG債の発行を促進する効果は期待できるとの声が出ている。ESGは環境(environment)、社会(social)、ガバナンス(governance)の頭文字をとったもので、企業の長期的な成長を測るための指標として近年、金融市場でも注目されている。
ECBは来年の下半期に社債購入プログラムにおける適格担保要件の更新を予定しているが、その際に環境への取り組みを要件の1つとして採用し、より厳格な基準になる可能性もあるという。
EUR/JPY 130.76 USD/JPY 110.18 EUR/USD 1.1869
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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