ドル買いが優勢、ユーロドルは一時1.20台割れ=ロンドン為替概況
ドル買いが優勢、ユーロドルは一時1.20台割れ=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが優勢。ユーロドルは一時1.20台割れとなり、安値を1.1999レベルに広げた。ポンドドルは1.3850近辺まで下押しされたあとは1.38台後半で下げ渋り。連休明けのロンドン市場ではユーロ売り・ポンド買いの動きも活発に入っている。ドル円はアジア時間からの上昇の流れが続き、高値を109.49レベルまで伸ばした。ただ、109.50は付けきれず高止まりとなっている。米10年債利回りは1.60%付近から1.62%付近へと上昇。NY原油先物が65ドル台後半へと上昇。欧州株や米株先物は売買交錯も、足元では次第に買いが優勢になっている。ワクチン接種の進展が市場のセンチメントを維持しているようだ。昨日はEUがワクチン接種を完了した旅行者の域内渡航制限を緩和する方針が報じられていた。4月英製造業PMI確報値は60.9に上方修正された。また、6日のスコットランド選挙を控えて、ジョンソン英首相からはワクチン接種進展の成果がアピールされており、ポンド買いを誘った面も。
ドル円は109円台前半での取引。前日NY市場での下落の後は買い戻しの流れになっている。アジア市場からじり高の動きが継続。ロンドン序盤には109.49レベルまで高値を伸ばした。しかし、109.50レベルの上抜けには至らず、高止まりとなっている。米10年債利回りが1.60%付近から1.62%付近へと上昇しており、ドル円の下支えとなっている。また、欧州株や米株先物が底堅いことや、NY原油先物が上昇していることがリスク警戒の円買いを抑制した面もあったようだ。
ユーロドルは1.20台前半での取引。アジア市場から上値重く推移していたが、ロンドン序盤には一段と下落。一時1.20の大台を割り込んで1.1999レベルまで安値を広げた。ユーロ円は131.60近辺から一時131.30近辺まで下落。その後も戻りは限定的。対ポンドでのユーロ売りが入った。この日は主要な欧州経済統計は発表されていない。
ポンドドルは1.38台後半での取引。ユーロドルとともに売りが先行し、ロンドン序盤には1.3850近辺まで下落した。しかし、その後は下げ渋っている。ポンド円は151.50レベルがサポートされており、ロンドン勢は買いを強めた。高値を152.06レベルまで更新。三連休明けのロンドン市場ではユーロポンドの取引が活発になり、0.8680付近から一時0.8650割れ水準まで下押しされた。4月英製造業PMI確報値は60.9に上方修正された。また、6日のスコットランド選挙を控えて、ジョンソン英首相からはワクチン接種進展の成果がアピールされており、ポンド買いを誘った面も。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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