これ以上のユーロ高はECBのけん制を招くとの見方も=NY為替
きょうのユーロドルは緩やかに戻り売りに押されているものの、1.21ドル台は維持しており、リバウンドの流れを継続している。きょうはECBのチーフエコノミスト、レーン理事の発言が伝わっていたが、ユーロ圏経済はようやく危機の転換点に達したが、完全な回復を遂げるには時間を要するとの見解を示していた。
行動制限がなお実施されているにもかかわらず、ユーロ圏の成長見通しは上昇しており、それと伴にユーロもサポートされているが、一部からはこれ以上の上昇はECBのけん制を招くとの見方も出ている。ユーロドルは最近のリバウンドで、直近のレンジ(1.17ー1.22ドル)の上限付近まで到達しており、ECBのけん制を誘発しやすいという。
ECBのインフレ予測は予測期間すべてにおいて目標を下回っており、この段階でのユーロ上昇にECBは抵抗する可能性があるという。そのため、ここからの上値は重くなる可能性も指摘している。
EUR/USD 1.2118 EUR/JPY 131.97 EUR/GBP 0.8688
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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