ドル相場が神経質に振れる、ドル円は105円台後半=ロンドン為替概況
ドル相場が神経質に振れる、ドル円は105円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル相場が神経質に振れている。序盤はドル買いが先行。米10年債利回りが1.39%台に上昇する動きに反応した。ポンドドルが1.40台割れ、ユーロドルが1.21台割れへと下押しするとともに、ドル円は高値を105.85レベルまで伸ばした。しかし、米株先物が下げ幅を拡大、欧州株も軟調に推移するなかで米10年債利回りは1.35%台まで一時反落。ドル買いは一服し、ポンドドルは1.40台、ユーロドルは1.21台を回復した。ドル円は105.60付近まで小反落した。欧州通貨の買い戻しには、英国やドイツのロックダウン措置緩和に関する報道も影響したようだ。また、この日発表された2月の独Ifo景況感指数が予想以上の回復となったこともユーロ買いを誘った。ジョンソン英首相は3月8日から学校を再開するとした。メルケル独首相は4段階のロックダウン緩和措置を計画しているという。一方、米債利回りのスティーブ化が進行しており、根強いドル高圧力となっている。
ドル円は105円台後半での取引。米債利回り動向をにらんで神経質に振れている。序盤は米10年債利回りが1.39%台に上昇する動きとともに105.85レベルまで買われた。その後は利回りの上昇が一服し、105.60付近へと反落。上に往って来いとなった。この日は米5-30年債利回り曲線が2014年以降で最もスティープ化した。ドル円相場にとっては根強いドル高圧力となっている。
ユーロドルは1.21台前半での取引。ロンドン市場では下に往って来いになっている。序盤は1.21台割れから1.2091レベルまで下落。その後は1.2130台へと反発。米10年債利回りの上下動に反応したほか、買い戻し局面には2月の独Ifo景況感指数が予想以上の回復となったことも材料視された。メルケル独首相が4段階のロックダウン緩和措置を計画しているとの報道も好材料となったようだ。ただ、米株先物、欧州株ともに軟調に推移しており、リスク動向は不透明になっている。ユーロ円はロンドン朝方に128.24レベルの高値を付けた後は、一時127.80台まで反落と方向感に欠けている。
ポンドドルは1.40台前半での取引。ユーロドルとともに下に往って来い。序盤は1.40台割れから1.3981レベルまで下落。その後は買い戻しが強まり、足元では1.4040付近へと上昇している。ポンド円は朝方に147.80近辺まで下落したあとは高値を148.30近辺に更新、その後は148円台を保っている。ユーロポンドは0.8660近辺まで上昇したあと0.8640近辺へと下落。対ユーロでのポンド買いの流れは継続している。ジョンソン英首相は3月8日から学校を再開するとした。ロックダウン解除の動きが期待されているもよう。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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