アムジェンが下落 今年の通期見通しにやや失望感も=ダウ採用銘柄
アムジェンが下落しておりダウ平均を圧迫。10-12月期決算(第4四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。ジェネリックとの競争で、発売から時間がたっている製品の販売は落ち込んだものの、乾癬(かんせん)薬「オテズラ」など比較的新しい薬が伸びた。リウマチ治療薬「エンブレル」はジェネリックの攻勢で販売量が減少した。
市場は通期見通しが予想を下回ったことを嫌気している。パンデミックで病院を受診する人数が依然として減少傾向が続いており、引き続き重石となっている。同社は「回復は世界的なワクチン接種のペースと効果次第だ」と述べたほか、「業界の薬価引き下げ圧力は続く。研究開発費も増加傾向が続く」とも語っていた。
今回の決算を受けてアナリストからの目標株価引き下げが相次いでいる。今年の見通しは最小限の成長のみを示しており、もう少し高い水準を市場は期待していたという。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):3.81ドル(予想:3.34ドル)
・売上高:66.3億ドル(予想:65.5億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):16~17ドル(予想:17ドル)
・売上高:258~266億ドル(予想:264億ドル)
(NY時間14:48)
アムジェン 236.52(-3.97 -1.65%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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