ＵＰＳが決算好調で上昇 オンライン販売が引き続き押し上げ＝米国株個別

　宅配大手のＵＰＳが上昇。１０－１２月期決算（第４四半期）を発表しており、１株利益、売上高とも予想を上回った。パンデミックで消費者がオンラインを引き続き選好する中、ホリデーシーズンのオンライン販売に伴なう配送が増加した。値上げも可能となった。

　具体的な通期見通しは公表していないが、今年も好調を見込んでいる。投資家の間で気掛かりとなっていた設備投資については、今年は約４０億ドルに減少するという。

　また、航空貨物事業についても今年はワクチン配布の輸送需要に支えられ堅調となる見込み。旅行需要減少で減便した航空会社による貨物取り扱い余力の低下も同社にとっては追い風。

（１０－１２月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：2.66ドル（予想：2.14ドル）
・売上高：249億ドル（予想：228.9億ドル）
　　米国小包：157.4億ドル（予想：148.2億ドル）
　　国際小包：47.7億ドル（予想：41.6億ドル）
　　サプライチェーン＆フレイト：43.8億ドル（予想：37.4億ドル）
・営業利益率（調整後）：11.5％

（NY時間09:55）
ＵＰＳ　163.98（+7.72　+4.94%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美