調整色強くドル買い優勢に、ユーロはPMIで反発も=ロンドン為替概況
調整色強くドル買い優勢に、ユーロはPMIで反発も=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、総じてドル買いが優勢。週末を控えて米株先物が時間外取引で下落しており、欧州株にも売りが波及している。リスク警戒型のドル高の動きが広がる展開になっている。ドル円は103円台半ばから後半へと上昇。ポンドドルは1.37台前半から1.36台半ばへ、豪ドル/ドルは0.77台半ばから前半へと下落。ポンドにとっては1月の英PMI速報値が特に非製造業で落ち込みが激しかったことが重石。また、豪ドルにとってはNY原油先物が51ドル台へと大きく下落していることが売り圧力に。ユーロドルも売りが先行したが、一連のユーロ圏の1月PMI速報値が予想ほどの低下とはならなかったことを好感して反発した。ユーロドルは1.2150付近に下げたあとは一時1.2190近辺まで上伸した。その後も高値水準を維持している。
ドル円は103円台後半での取引。東京市場で103.50-60レベルで揉み合ったあと、ロンドン市場では買いが優勢になっている。高値を103.72レベルまで小幅に伸ばした。欧州株、米株先物などが下落しており、週末調整圧力が働いている。リスク警戒的なドル買いの動きとなっている。
ユーロドルは1.21台後半での取引。株安を受けたドル買い圧力で1.2150台まで下げたが、一連の欧州1月PMI速報値が予想ほどの落ち込みを見せなかったことを受けて、反発。1.2190レベルに高値を伸ばした。その後は買い一服も高値水準は維持している。ユーロ円は株安の中でも買われており、126円割れから126.33レベルまで上昇した。ユーロポンドが今日は反発しており、0.88台後半から0.89台乗せへと買われている。ドイツ政府は2021年GDP成長予測を従来の4.4%から3%に引き下げたが、特段の反応はみられなかった。
ポンドドルは1.36台後半での取引。東京午後に1.37台を割り込んだあと、一時1.37近辺まで反発も、再び下げて安値を1.3652レベルまで広げている。ポンド円は142円近辺が重くなり141.50近辺まで下落。その後の反発は142円には届かず再び141.50台まで下落と上値の重い値動き。ユーロポンドが前日までの下落の流れに調整が入っており、きょうは0.89台を回復している。1月の英PMI速報値が特に非製造業で落ち込みが激しかったことが重石となっている。原油相場の下落も資源国通貨とともにポンド相場を圧迫したようだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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