ドル円も103円台半ばの水準を維持=NY為替
きょうの為替市場はドル買い戻しが優勢となっており、ドル円も103円台半ばの水準を維持している。前日は102円台に下落したが、いまのところは103円台を維持している状況。
きょうは日銀決定会合の結果が発表され、現行の金融緩和策は維持された。一方、感染が再拡大している状況下で影響を受ける企業への資金繰り支援策の期限は来年9月まで半年間延長することを決めた。予想通りの内容でもあったことから、ドル円の反応は限定的だった。
日銀は現行の政策の再点検を開始することを表明した。来年3月をめどに公表するという。再点検にはイールドカーブコントロール(YCC)やETF購入も含まれる。いずれにしろ、円安を誘発するような材料にはならないとみられている。そのような中で、来年のドル円は、ドル安圧力の継続から、100円を割り込むとの予想も少なくないようだ。
なお、黒田総裁はきょうの会見で、このところのドル円の下げについて、「景気に重大な影響があるとは考えていない」と述べていた。
USD/JPY 103.39
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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