アジア株は上昇、値ごろ感による買い戻しや米株先物の上げを好感 中国財新PMIは10年ぶり高水準
アジア株は上昇、値ごろ感による買い戻しや米株先物の上げを好感 中国財新PMIは10年ぶり高水準
東京時間11:05現在
香港ハンセン指数 26457.00(+115.51 +0.44%)
中国上海総合指数 3396.91(+5.15 +0.15%)
台湾加権指数 13772.82(+49.93 +0.36%)
韓国総合株価指数 2620.68(+29.34 +1.13%)
豪ASX200指数 6605.10(+87.30 +1.34%)
アジア株は軒並み上昇、きのう大きく下げたことから値ごろ感による買い戻しが優勢。また、ワクチン期待から米株先物が大幅上昇していることも好感されている。米ファイザーに続き、米モデルナも開発中の新型コロナワクチンの緊急使用許可(EUA)を米食品医薬品局(FDA)に申請した。アザー米厚生長官はファイザーとモデルナ両方とも12月25日のクリスマス前に接種できると述べた。
上海株はプラスに転じている。前日に約4カ月ぶり高値をつけたことから高値警戒感による売り優勢で始まったが、きょう発表された中国11月の財新製造業PMIが2010年11月以来の高水準を記録したことが好感されており、株価は上昇に転じた。
香港市場では中国海洋石油が4.6%安と続落、きのう14%急落したにも関わらず今日も大幅下落している。トランプ米政権が中国海洋石油など中国企業4社をブラックリストに追加する準備をしているとの報道が引き続き懸念されている。
韓国株は1.13%高。きょう発表された第3四半期GDP確報値が前期比で+2.1%と速報値の+1.9%を上回る伸びとなったことを受け、韓国経済は予想よりも早く回復に向かうとの期待感が高まっているもよう。
豪州株は1.34%高、ハイテクや消費財、医療品など幅広い銘柄が上昇している。豪中銀はきょう今年最後の理事会を開催する。先月、政策金利を過去最低の0.10%に引き下げており、今回は据え置きとの見方が強い。
ワインメーカーのトレジャリー・ワイン・エステートは0.8%安と続落。中国による関税適用が引き続き懸念されている。きのうのシティグループに続き、クレディスイス、モルガンスタンレー、JPモルガン、UBSも相次いで同社株の目標株価と投資判断を引き下げた。

執筆者 : MINKABU PRESS
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