【これからの見通し】リスク動向はまずまず、米経済支援策の進展期待

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【これからの見通し】リスク動向はまずまず、米経済支援策の進展期待

 前日のNY株式市場が堅調に取引を終えたことを受けて、きょうの東京・アジア市場でもおおむね株高で推移している。米長期債利回りが上昇するなかで、為替市場ではリスク選好的なドル安の動きが優勢になっている。米国では連日、ペロシ下院議長とムニューシン財務長官が経済対策について協議しており、市場の進展期待をつないでいる。選挙向けのトークではあろうが、トランプ米大統領も民主党案を上回る支援策を打ち出すと述べていた。

 そのようななかで、米債利回りの上昇がきょうは目立っている。リスク選好の動きで安全資産である米長期債が売られているとみるのが常識的な見方だ。加えて、米大統領選では民主党のバイデン氏の優勢とトランプ大統領が覆すことは難しいとの見方が高まってきている。議会の上下院においても、民主党が両院とも勝利するとの見通しが広がってきている。共和党議員がトランプ氏との距離を置く戦略をとっているとも伝えられており、共和党側の足並みは揃わない。積極的なコロナ支援策を打ち出している民主党優勢とあって、財源としての米国債の大量発行の見方が、債券売りにつながっている面もありそうだがどうか。

 為替市場ではドル売りの流れが足元で優勢。なかでもユーロドルの上昇が勢いが続いている。昨日は、EUが初めて発行するソーシャルボンドに2330億ユーロ余りの注文が集まった。ユーロ建て債券の人気化がユーロドルの下支えとなった面も指摘されている。マイナス金利を導入済みのECBにとっては追加緩和策の次の手が限定されていることも相対的なユーロ買いとなっている可能性があろう。ECBにとっての焦点はインフレ目標の定義の変更となっている。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、米MBA住宅ローン申請指数(16日までの週)、カナダ小売売上高(8月)、カナダ消費者物価指数(9月)など。カナダ経済指標に注目が集まりそうだ。消費者物価指数は前月比は-0.1%と前回と同様に低迷する見込み。一方で、前年比は+0.5%と伸びが加速する見込み。小売売上高は前月比+1.1%、コア前月比+0.9%と改善する見込み。総じて、強い内容が期待されている。カナダドルにとっては、株式や原油などのリスク動向もあわせてチェックしたい。

 発言・イベント関連では、ラガルドECB総裁、レーンECBチーフエコノミスト、デギンドスECB副総裁、ラムスデン英中銀副総裁、ブレイナードFRB理事、メスター・クリーブランド連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁、カプラン・ダラス連銀総裁、クオールズFRB副議長、バーキン・リッチモンド連銀総裁、ブラード・セントルイス連銀総裁などの講演やイベント参加が予定されている。NY市場後半には米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表される。原油相場にとっては、米週間石油在庫統計が発表される。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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執筆者 : MINKABU PRESS

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