ドル円狭いレンジでもみ合い、株高も方向性限定的

見通し 

ドル円狭いレンジでもみ合い、株高も方向性限定的

クロス円はしっかり、ドル安円安の流れが支えに

【東京市場】ドル円は106円前後推移

 昨日9月14日以来の106円台を付けたドル円は堅調地合いを維持したものの、
106円台での買いに対する慎重な姿勢も見られ、高値圏もみ合いが続いた。
前日のロンドン市場午前に106円11銭を付けた後、少し戻したもののNY市場で106円09銭を付けるなど堅調地合いを維持。
105円90銭台まで少し押されて迎えた東京朝も、堅調地合いは継続。
株高の動きなども好感して東京勢の本格参加後に再びドル高円安の動きが見られ、
ドル円は106円11銭前後と、前日の高値圏まで。もっともそこからの買いには慎重で、その後はもみ合い。
午後に入っても106円05銭を付けるなど、ドル買いの動きが散見するものの、勢いが続かず、その後105円90銭台に。

【ロンドン市場】株高も為替市場はもみ合い

 
 株高の動きもドル円は狭いレンジでのもみ合いに。
ユーロドルは一時1.17台後半も続かず
ポンドドルも一時1.29台後半も続かず。
目立った方向性を見せずのもみ合いが続いている。

【NY市場】ドル円膠着

 ドル円は膠着状態が続いた。
株高の動きもドル安円安ムード
リスク要因とされたバイデン候補の大統領選勝利の可能性が
討論会などを無難にこなしたことで強まっているが
民主党の大規模経済対策が通過する可能性が強まる分でトランプ減税廃止を吸収との期待感もあって
動きが収まりつつある。

【本日の見通し】レンジ取引中心か

 リスク選好の動きが広がっている。
副大統領候補者討論会も無難に終了。
選挙戦の大勢に影響はなかったと見られる。
バイデン候補のリードという情勢が続いているが、
民主党が上下両院でリードしていることで
トリプルブルー(大統領。両議会がすべて民主党)の可能性が指摘されており
リスク警戒の動きが抑えられている。
週末ということで株高に対する調整が入る展開も
ドル高円高につながるとみられ、
ドル円はいずれにせよレンジ取引が中心か

【本日の戦略】週末もあって無理をせず

 週末ということもあり、無理は禁物の流れ
トランプ大統領が追加経済対策について、包括的な協議を民主党と望むと
これまでの姿勢を軟化させる対応を示しているとの報道もあり
リスク選好の期待も、突っ込んだ買いは避けたい。
円安方向の動きをにらみつつレンジ取引を意識。
押し目を丁寧に拾いたい。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《10/8 木曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  105.64  1.1734  123.95
高値  106.11  1.1782  124.88
安値  105.61  1.1725  123.87
終値  105.98  1.1763  124.66
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《10/8 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23647.07 +224.25
DOW   28425.51 +122.05
S&P    3446.83 +27.38
Nasdaq  11420.98 +56.38
FTSE   5978.03 +31.78
DAX   13042.21 +113.64
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《10/8 木曜日の商品市場》
NY原油先物11月限(WTI)(終値)
1バレル=41.19(+1.24 +3.10%)
ブレント先物12月限(ICE)(終値)
1バレル=43.34(+1.35 +3.22%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1895.10(+4.30 +0.23%)
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《10/8 木曜日に発表された主な経済指標》

【英国】
RICS住宅価格指数(9月)08:01
結果 61.0%
予想 40.0% 前回 44.0%(RICS住宅価格指数)

【日本】
国際収支(8月)08:50
結果 21028.0億円
予想 20315.0億円 前回 14683.0億円(経常収支)
結果 16475.0億円
予想 15446.0億円 前回 9642.0億円(経常収支(季調済))
結果 4132.0億円
予想 4040.0億円 前回 1373.0億円(貿易収支)

【スイス】
雇用統計(9月)14:45
結果 3.2%
予想 3.3% 前回 3.3%(失業率(季調前))
結果 3.3%
予想 3.4% 前回 3.4%(失業率(季調済))

【ユーロ圏】
ドイツ経常収支(8月)15:00
結果 165.0億ユーロ
予想 162.0億ユーロ 前回 210.0億ユーロ(200.0億ユーロから修正)

ドイツ貿易収支(8月)15:00
結果 128.0億ユーロ
予想 160.0億ユーロ 前回 192.0億ユーロ

【ブラジル】
小売売上高(8月)21:00
結果 6.1%
予想 6.0% 前回 5.5%(前年比)

【カナダ】
住宅着工件数(9月)21:15
結果 20.9万件
予想 24.0万件 前回 26.15万件(26.24万件から修正)(住宅着工件数)

【米国】
新規失業保険申請件数(09/27 – 10/03)21:30
結果 84.0万件
予想 82.0万件 前回 84.9万件(83.7万件から修正)(前週比)
結果 1097.6万件
予想 1140.0万件 前回 1197.9万件(1176.7万件から修正)(継続受給者数)(09/20 – 09/26)

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《10/8 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*黒田日銀総裁
我が国の景気は持ち直しており、先行きは改善基調をたどると見られる。
新型コロナウイルス感染拡大の影響が残っており、改善ペースは緩やかなものになる。
必要ならば躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる。
金融システムは全体として安定を維持しており、引き続き資金繰り支援と市場安定維持に努める。
物価の先行きは当面マイナスで推移。

【米国】
*トランプ米大統領
新型コロナからの回復に米リジェネロンの「抗体カクテル療法」が重要な鍵だった
不幸中の幸いだった。信じられないほどの効果があった

*米バイオ医療品メーカーのリジェネロン・ファーマシューティカルズ
米食品医薬品局(FDA)に「抗体カクテル療法」の緊急使用許可を申請した。
緊急使用認可が認められれば、希望する患者には全員無料で提供する。

*ハリス上院議員
トランプ米政権は中国との貿易戦争に負けた。

*トランプ米大統領
ヴァーチャル討論会には参加しない。
きょう発表された討論会の変更は受け入れられず。
体調は万全だ。
2期目に対中関税の使用を計画。

*ジョージ・カンザスシティ連銀総裁
インフレ見通しはパンデミックで安定せず。
見通しに関するリスクは相当大きい。
FEDは債券購入計画のガイダンスを直ちに示すこと重要。
9月声明は低金利を続けることのメッセージ。

【NZ】
*ホークスビーNZ中銀総裁補
NZのインフレ率は今後2,3年中央銀行の目標レンジ1.0-3.0%を大きく下回る可能性がある。
また、雇用は持続可能な最大レベルをはるかに下回る可能性がある。
長期にわたる失業率の悪化と景気の低迷が金融システムに大きなリスク
マイナス金利に関しては資産バブルを助長し、不平等性を悪化させる可能性があるため論議がある。

*NZ中銀チーフエコノミスト ヤング・ハ氏
低金利政策が効果的であり、NZ中銀の最近の行動が機能している
経済刺激に積極的。
遅すぎるよりも早すぎる方がいい。

【英国】
*ベイリー英中銀総裁
英国の経済回復はきわめて不均等。
ブレグジット合意を強く望む。
ブレグジット後の移行は簡単なものではない。
英国の第3四半期の経済活動はコロナ前を7-10%下回る見込み。
新型コロナ感染第2波はそれほど深刻なものとならない見込み。

【ユーロ圏】
*デギンドスECB副総裁
パンデミックがインフレに影響、ECBは有効な措置を講じる必要。
インフレ期待は低迷、有効な措置講じるべき。
為替レートの間接的な影響みとめるが、目標とはしていない。

*ECB議事録(9月10日開催分)
最近のユーロ高は9月のインフレ見通しに影響与えた。
PEPPはその枠を使い切る見込み。
追加利下げやTLTROの条件変更は政策手段に含まれる。
メンバーには自己満足する余地ないことに幅広い合意がある。
7月以降、ユーロ相場の上昇が顕著。
インフレは中期的に低水準にとどまる見込み。
新型コロナ感染、ブレグジット、米大統領選挙、財政支援計画について注視。

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《本日予定されている主な経済指標》

【英国】
鉱工業生産(8月)15:00
予想 2.5% 前回 5.2%(前月比)
予想 -4.7% 前回 -7.8%(前年比)

製造業生産高(8月)15:00
予想 3.0% 前回 6.3%(前月比)
予想 -5.9% 前回 -9.4%(前年比)

貿易収支(8月)15:00
予想 0.0億ポンド 前回 10.74億ポンド

商品貿易収支(8月)15:00
予想 -91.0億ポンド 前回 -86.35億ポンド

【インド】
インド中銀政策金利 15:15
予想 4.00% 現行 4.00%

【カナダ】
失業率(9月)21:30
予想 9.8% 前回 10.2%

雇用者数(9月)21:30
予想 15.00万人 前回 24.58万人

【米国】
卸売売上高(8月)23:00
予想 N/A 前回 4.6%(前月比)

卸売在庫・確報値(8月)23:00
予想 0.5% 前回 0.5%(前月比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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