ドル円は21日線での推移 リスク回避のドル買いが根強い=NY為替後半

為替 

 NY時間の終盤に入ってドル円は105.60円近辺で推移。きょうのNY為替市場、リスク回避のドル買いが続く中でドル円も105.70円近辺まで上昇する場面もみられた。特段の材料は見当たらないが、ドル買いが根強く出ている。このまま行けば、今週のドルは4月以来の好パフォーマンスとなりそうだ。ドル円は105.60円付近に21日線が来ているが、その水準での推移。上昇トレンドが明確に出るか、来週は重要指標が目白押しの中で、動向が注目される。

 欧米で再び感染拡大が加速しており、特に欧州では過去最多の新規感染者数を記録している。夏までに見られた早期景気回復への期待も一旦後退しており、市場は先行き不安を強めつつあるようだ。追加景気対策が期待されるところではあるが、米国では対策の規模を巡って対立しており、与野党の協議に前進がみられていない。最高裁判事の後任を巡る指名承認もあり、追加景気対策は11月の大統領選以降になるのではとの声も聞かれる。その大統領選も情勢が不透明な中で、投資家のリスク許容度は高まらないようだ。

 ユーロドルは戻り売りが続き、1.16ドル台前半まで下げ幅を拡大。21日線から下放れる動きが続いている。ただ、ポンドドルや豪ドル/ドルとは違い、まだ200日線や100日線からは、かなり上にあり、逆に下げ余地があるとも言える。欧州で感染第2波の拡大が顕著になっており、ユーロ圏の景気回復に不安感が強まり始めているようだ。

 しかし、強気な見方も依然として多く、下がったところでは押し目買いを推奨する声も根強くあるようだ。感染第2波により、短期的にはユーロドルの買いは鈍化する可能性があるが、感染がさらに激化し、全体的な封鎖措置が再度導入されない限り、ユーロの上昇トレンドが終了することはないという。年末までに1.22ドル台までの上昇を期待しているようだ。

 ポンドドルも戻り売りが続き、1.26ドル台まで一時下落。200日線が1.2720ドル付近に来ているが、その水準を再び下回る展開もみられた。ポンド円も一時133.85円近辺まで下落するなど上値の重い展開が続いている。

 EUとの貿易交渉は依然として突破口が見えず、英当局者は「隔たりを埋めるためには、EUの建設的態度をより現実的な立場に変換する必要がある」と述べていた。「交渉は最終段階にあり、特に漁業権と公平な競争条件の隔たりは依然として大きい」とも語っている。EU側も英国に譲歩を求めている状況。交渉ラウンドは10月末が期限となっているが、期限までに合意できるか不透明な情勢が続いている。

 一部からは、例え土壇場で妥協点に達し、12月31日までに貿易協定を締結できたとしても、英ポンドが急上昇することはないとの分析も聞かれる。英EU離脱は英経済に深刻な影響を与え、向こう数四半期に渡って、ポンドのバリュエーションに影響を及ぼす可能性があるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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執筆者 : MINKABU PRESS

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