中国の緊張が改善されなければ、円高が続くとの見方も=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は買い戻しが一服しており、105円台後半で推移している。きょうはドルの買い戻しが強まっており、104円台前半まで下落していたドル円は一時106円台まで急速に買い戻されている。ドル買いの直接的な材料は見当たらないものの、月末ということや、感染第2波の中での夏休みシーズンに入りということもあり、ドルショートの整理が出たのかもしれない。ドル円もストップを巻き込んでショートカバーが活発に出たようだ。
ただ、この動きは長続きしないとの見方も根強い。一部からは中国が米国を始め、英国、オーストラリアなどいくつかの国と緊張を高めており、ドルに対する円高が続くとの指摘も出ている。為替市場では伝統的に円は逃避通貨となっているが、過去10年間のドル高がこれを覆い隠していたという。
新たなリスク回避の雰囲気が強まれば、ドルは最近の下落を逆転させる可能性があるものの、中国関連の緊張が改善しなければ、円はドルに対しても堅調に推移する可能性があるという。
USD/JPY 105.83
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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