ポンドも買い戻し膨むも、他の通貨に比べれば出遅れ感は否めない=NY為替
きょうの為替市場はドル売りが優勢となる中でポンドドルも買い戻しが優勢となっており、1.26ドル台を再び回復している。一時1.2660ドル付近まで上昇する場面もみられた。目先は1.2670ドル付近が上値抵抗となっている模様で、その上には200日線が1.27ドルちょうど付近に来ている。
経済再開により英経済も先行きの見通しに期待感も出始めており、ポンドも対ドルで買い戻しが膨らんでいるが、ユーロや豪ドルなど他の通貨に比べれば出遅れ感は否めない。200日線を例に取れば、G10通貨の中で、対ドルで200日線を回復できていないのは、ポンドとカナダドルだけとなっている。
やはり、EUとの貿易交渉がポンド買いの障害となっているようで、今月から集中協議が始まっているが、現段階では進展は見られないようだ。交渉はとりあえず10月が期限となっており、それまでには完全ではないものの、何らかの合意が形成できるのはとの期待も出ている。しかし、短期的には他通貨と比較すれば上値が重いことも想定される。
GBP/USD 1.2626 GBP/JPY 135.00 EUR/GBP 0.8950
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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